車は数百万円のお買い物。なかなか「現金一括で!」といえない買い物ですよね。
車を買う際に大半の人がローンを組んで分割で車を買うという選択肢を選ぶかと思います。
そのとき「お金をどこで借りて買うか」ということを考えたことがあるでしょうか。
多くの方は「車を買うお店(ディーラー)で」という方も多いですが、これ以外の選択肢として銀行(金融機関)でマイカーローンを組む、という選択肢もあります。
ディーラーローンと銀行ローン、それぞれに特徴があり一長一短の側面を併せ持っている商品でもあります。
そこで今回は、ディーラーローンと銀行ローンの特徴とこれらのメリットとデメリットを紹介します。
ディーラーローンの特徴
はじめに、ディーラーローンの特徴についてみてみましょう。
ディーラーローン最大の特徴は「車を買うお店ですべてが完結できる」という点です。
車にかかわる登録や車庫証明などといった手続きは煩雑でかつ必要書類も多いのですが、これにローンの手続きとなるとバタバタとしてしまいがち。
ディーラーローンでは必要書類が本人確認書類(免許証など)と印鑑証明書のみで済むので比較的簡単でもあります。
また、お金を借りるとなるとローン審査が必要ですが、ディーラーローンの場合は商談中に審査用紙に必要事項を記入すれば最短30分で審査結果がわかります。
ディーラーローンはとにかく簡単で手続きがスピーディ。
時間がない方や面倒くさがりな方にはもってこいのサービスといえます。
ですが、ディーラーローンにはデメリットも存在します。
それは「ローンが返し終わるまで所有権が留保される」ということ。ディーラーローンを組むと自動車検査証の所有者欄にディーラーの名前、使用者欄に購入者(名義人)の名前が記載されます。
これはローンの支払いが滞った時に購入した車を担保として差し出しているから。ローンの滞納が続くと車を差し押さえられてしまうという危険性があります。
さらにディーラーローンは審査が比較的緩い会社も多いため、貸出金利が高め(フルローン、残価設定ローンなどにより異なる。3~5%ほど)と設定されていることが多いので、支払期間が長くなればなるほど支払総額が高くなってしまいます。
これらを簡単にまとめると、ディーラーローンは「手軽だけれど支払い金額が高くなる可能性があり、完済まで自分のものとならない」という特徴があります。