息子を出産してからというもの、ぼんやりと「こんな男の子になってほしいな」という理想像を思い浮かべようとしたことは何度かありましたが、なにせ自分の中に具体的な「男の子」の引き出しがあまりありません。筆者が夫と出会ったのも夫が30歳を過ぎてからだったので、夫と照らし合わせても「こういう小学生や中学生の男の子」の「こういう」がうまくイメージできていませんでした。
そんな時に、嵐です。先日、二宮さんの結婚を受けて櫻井翔さんがこんなコメントを出していました。「中学生の頃に出会った幼なじみの一人としては、幸せになってほしいと願うばかりです」。さらに相葉雅紀さんも「僕は彼とは24年くらいの付き合いになります。中学生の時から仕事の行き帰りを一緒に過ごして来ました! 戦友でもあり、大好きな親友です。親友の選んだ道です。二宮和也に幸あれ!!!!!」。
このコメントを見た時、筆者は「息子にはこんな素敵な友達を持つ男の子になってほしい」と強く感じました。誠実さ、真面目さ、明るさ、コミュニケーション能力、学力、運動神経、他人を思いやる心、ポジティブ思考…いろいろと息子に求めてしまう要素はあるけれども、結局幸せな人生のためには「良い友達や仲間を持てること」に尽きるのではないか。
「小学校、中学校、高校、大学、社会人と、どの人生のタイミングにおいても友達や仲間を大事にする人間に育てよう」と、ゴールデンタイムで楽しそうにじゃれ合っている嵐の5人を見ると、思ってしまうのです。
1周回ってニノさんの結婚相手のことも好きになってきた
二宮さんの結婚は、筆者が嵐をさらに好きになるきっかけにもなりました。現在は一般人であるお相手は、秋田県出身で山形大学を卒業された元アナウンサー。ネット上では様々な憶測が飛び交っていますが、山形県出身の筆者としては「ニノさんが東北の女性と結婚した」というその事実だけで鼻高々。嵐が好きだから、嵐が選んだパートナーのことも好きになってきたのです。
筆者の母は常々、「相葉くんのような息子がほしい」と言っていました。相葉さんの出演する料理バラエティ番組にハマり、いつしか相葉さん本人にハマっていたそうです。男の子を出産したことのない還暦を超えた母にさえ、「こんな息子がほしい」と思わせる嵐。
当時はそんな母の言葉に苦笑しながら「何言ってるの」と返答した筆者でしたが、今なら「わかる! 嵐は全員個性が違うから、『こんな息子だったら…』と妄想しちゃうよね!」とノリノリで返すことでしょう。そして「でも相葉くんじゃなくて、相葉さんね!」と、ワンオペ育児を助けてくれている嵐へのリスペクトを込めた敬称を母にも強いてしまうかもしれません。
秋山 悠紀