女性の多くが悩む、義実家や親戚付き合い。それも共働きが増え、変化を見せ始めています。たとえば「帰省」。「仕事をしているのに、せっかくの休みまで義実家で家政婦のように働くのはキツイ」と、「父子帰省」や「夫婦別々帰省」スタイルも登場しています。

よく考えてみれば、「お盆や正月は帰省しなければならない」という法律があるわけでもありません。「何で当然のようにしてたんだろう?」「結婚ってそういうものだと思ってやっていた」という声も聞きます。

そう、結婚には「そういうもの」が多過ぎるのです。長男の嫁なら帰省するもの、男は女を立てるもの、嫁は義実家に染まるもの、家事育児は女性の仕事……数多くの「結婚って、そういうもの」があります。

「そういうもの」の犠牲になるのは、ほとんどが女性。「そういうもの」を鵜呑みにするのでは、思考停止状態とも言えます。時代の変化とともに、新たなスタイルが出てきたのはむしろ「自分の頭で考えている証拠」と言えるでしょう。

20~30代で法律婚の決断は重すぎる?

「結婚は家と家の繋がり」とは言いますが、実際には夫婦2人で新しい戸籍を作ります。しかし価値観としては、まだまだ「家と家との繋がり」が濃い状態ですし、現実にそうなります。

多くの人が結婚を決める20~30代前半という若いうちに、家のことまで考えて決めるのは重い決断でしょう。その年代で人を見る目が養えているかというと、まだ難しいところもあります。自分自身についてさえ、わかっていない人が多いでしょう。また、家についての大変さも理解しているとは言えません。

それでも一旦結婚してしまうと、夫婦や義家族に問題が起こっても「我慢が足りない」とか、「なぜ結婚前にわからなかったのか」と、たいていは女性側が言われます。離婚についても、まだまだ人の見る目は厳しいもの。「転職はしやすくなったけど、まだ離婚・再婚は大変」と言う女性もいます。

現代の法律婚で女性の負担が大きいのは、まだ日本が男性優位社会であり、女性の賃金が男性に比べ低いこと、育休や子どもの看護休暇をとるのが女性に集中していることなどが理由としてあげられるでしょう。これもまた、確実に時代とともに変化していきます。価値観の過渡期にある今、法律婚についてもっと議論していく場が増えることを望みます。

永山京子