食料品や光熱費など、暮らしにかかわる価格の動きが気になる方は多いでしょう。電気代やガス代の請求額も、毎月確認しておきたい支出の一つです。

総務省統計局が10月30日に公表した「2025年基準 消費者物価指数 東京都区部 2026年10月分(中旬速報値)」によると、生鮮食品を除く総合指数は前年同月比2.6%の上昇となり、電気代と都市ガス代は前年同月比でプラスに転じました。

ただし、電気代の指数は97.1と、2025年の平均を100とした水準をまだ下回っています。本記事では、総務省統計局と経済産業省の一次資料をもとに、物価の動きと電気・ガス料金支援の値引き単価の変化を整理します。

1. 東京都区部の物価はどう動いた?総合2.8%上昇、コア2.6%上昇

東京都区部の消費者物価指数(総合・コア・コアコア)1/4

東京都区部の消費者物価指数(総合・コア・コアコア)

出所:総務省統計局「2025年基準 消費者物価指数 東京都区部 2026年10月分(中旬速報値)」をもとにLIMO編集部作成

総務省統計局が令和8年10月30日に公表した「2025年基準 消費者物価指数 東京都区部 2026年10月分(中旬速報値)」は、全国の結果に先立つ先行指標として、東京都区部のみを速報したものです。

2025年の平均を100とした指数と、前年同月比は次のとおりです。

  • 総合:指数103.5、前年同月比2.8%上昇(9月は2.7%)、前月比(季節調整値)0.5%上昇
  • 生鮮食品を除く総合(コア):指数103.3、前年同月比2.6%上昇(9月は2.7%)、前月比0.3%上昇
  • 生鮮食品及びエネルギーを除く総合:指数103.6、前年同月比2.6%上昇(9月は2.9%)、前月比0.2%上昇

総合の前年同月比は9月から0.1ポイント拡大し、生鮮食品を除く総合は0.1ポイント縮小しました。

総務省の資料によると、総合の拡大には生鮮食品が0.26ポイント寄与しています。生鮮食品を除く総合では、電気代と都市ガス代がプラスに転じたことでエネルギーが上昇幅を0.18ポイント拡大させた一方、生鮮食品を除く食料が0.12ポイント、水道料が0.24ポイント、それぞれ上昇幅を縮小させました。

2. 電気代は前月比5.2%、都市ガス代は5.9%上昇

電気代・都市ガス代など、エネルギー項目の前年同月比と前月比2/4

電気代・都市ガス代など、エネルギー項目の前年同月比と前月比

出所:総務省統計局「2025年基準 消費者物価指数 東京都区部 2026年10月分(中旬速報値)」をもとにLIMO編集部作成

エネルギー(電気代・都市ガス代・プロパンガス・灯油・ガソリン)全体の指数は98.1で、前月比は4.6%の上昇でした。前年同月比は、9月のマイナス1.9%からプラス2.2%へ転じています。

主な項目の動きは次のとおりです。

  • 電気代(ウエイト279):前月比5.2%上昇、前年同月比1.7%上昇(9月はマイナス2.6%)
  • 都市ガス代(ウエイト118):前月比5.9%上昇、前年同月比4.9%上昇(9月はマイナス0.5%)
  • ガソリン(ウエイト53):前月比0.1%上昇、前年同月比2.3%下落(9月はマイナス2.6%)

電気代と都市ガス代の前年同月比がマイナスからプラスに転じたことで、エネルギーは総合の上昇幅を0.18ポイント押し上げました。

光熱・水道全体(ウエイト506)の指数は100.2で、前月比は4.1%の上昇です。前年同月比は2.2%の上昇で、9月の3.8%から伸びは縮小しました。上下水道料は9月の前年同月比29.5%上昇から、10月は0.0%となりました。