2. 公営住宅の家賃はどう決まる?政令月収の区分ごとの家賃算定基礎額(月3万4400円〜9万1100円)に、立地・広さ・古さ・利便性の係数を掛ける

公営住宅の家賃は、入居者の収入と、住宅の立地や広さなどに応じて決まります。公営住宅法施行令では、政令月収の区分ごとに家賃算定基礎額を次のように定めています。

  • 【10万4000円以下】3万4400円
  • 【10万4000円超12万3000円以下】3万9700円
  • 【12万3000円超13万9000円以下】4万5400円
  • 【13万9000円超15万8000円以下】5万1200円
  • 【15万8000円超18万6000円以下】5万8500円
  • 【18万6000円超21万4000円以下】6万7500円
  • 【21万4000円超25万9000円以下】7万9000円
  • 【25万9000円超】9万1100円

家賃は、この家賃算定基礎額に、市町村立地係数(0.7以上1.6以下で国土交通大臣が定める)、規模係数(床面積÷65平方メートル)、経過年数係数(1以下)、利便性係数(0.5以上1.3以下など)を掛けて求め、近くにある同じような住宅の家賃が上限です。

仮に、床面積50平方メートルで、ほかの係数をすべて1とすると、家賃は次のとおりです。

  • 【政令月収10万4000円以下(単身・夫婦の試算はここ)】月約2.6万円
  • 【政令月収13万9000円超15万8000円以下】月約3.9万円

※試算の前提:市町村立地係数・経過年数係数・利便性係数は、実際には住宅ごとに決まります。ここでは仕組みを示すため、すべて1と置いています。

例)65歳以上・年金だけの世帯の公営住宅の政令月収と家賃(試算)1/1

例)65歳以上・年金だけの世帯の場合 公営住宅の政令月収と家賃の試算(床面積50平方メートル)。単身で年金月16万9967円なら政令月収約7.0万円、夫婦で年金の合計月28万1380円なら約5.0万円で、どちらも家賃算定基礎額は3万4400円、ほかの係数を1とした家賃は月約2.6万円(試算)。

出所:e-Gov法令検索「公営住宅法施行令」、厚生労働省「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

3. UR賃貸住宅の条件は?本人の平均月収額が家賃の4倍以上か、貯蓄が家賃の100倍以上で、礼金・仲介手数料・更新料・保証人はなし

UR都市機構「お申込み資格」によると、UR賃貸住宅は、申込者本人の平均月収額が基準月収額以上であることが条件の1つです。平均月収額には、給与のほか雑所得(年金等)も含まれます(課税対象で、証明できる収入に限ります)。基準月収額は次のとおりです。

  • 【世帯】家賃8万2500円未満なら家賃の4倍(家賃6万円なら24万円)、8万2500円以上20万円未満なら33万円、20万円以上なら40万円
  • 【単身】家賃6万2500円未満なら家賃の4倍(家賃5万円なら20万円)、6万2500円以上20万円未満なら25万円、20万円以上なら40万円

平均月収額が基準に届かない場合は、次の制度もあります。

  • 【貯蓄基準制度】本人の預貯金が家賃の100倍以上(家賃6万円なら600万円)
  • 【収入基準の特例】本人の月収か貯蓄が基準の2分の1以上なら、同居する親族の収入や貯蓄との合算などで申し込める。満60歳以上で収入と貯蓄がどちらも2分の1未満でも、扶養等親族が基準を満たし、家賃の支払いに連帯して責任を負うなどの要件で申し込める
  • 【家賃等の一時払い制度】1〜10年分の家賃をまとめて払えば、収入の要件は問われない

UR都市機構「メリット・特徴」では、礼金・仲介手数料・更新料・保証人がないことを挙げています。入居時には、家賃の2か月分の敷金がかかります。