1.3 おひとりさまの毎月の支出は14万8445円、食料が28.7%
同じ表で消費支出の内訳を見ると、食料が4万2545円で28.7%を占めます。光熱・水道は1万5565円、交際費は1万6956円でした。
光熱費や通信費のように、ひとり分でも大きくは減らしにくい費目があると考えられます。一方で交際費は、人とのつながりを保つための大切な支出ともいえるでしょう。
どの費目にどれくらい使っているかを手取りと並べてみると、削りにくいお金と、見直せるお金の区別がつきやすくなりそうです。
1.4 手取りより毎月の支出が2万9980円多い
ひとり暮らしで仕事をしていない65歳以上の世帯では、毎月の消費支出が14万8445円で、手取りの11万8465円を上回っていました。その差は月2万9980円です。
この差は多くの世帯をならした平均の数字で、暮らし方によって大きく変わるでしょう。まずはわが家の手取りがいくらかを知ることが、おひとりさまの家計を考える出発点になりそうです。
手元に年金振込通知書があれば、引かれている金額と振込額を見比べてみてはいかがでしょうか。
2. 【現役時代の年収別に見た年金月額】年収300万〜700万円・40年加入の試算(額面)
では、現役時代の年収によって、受け取る年金はどのくらい変わるのでしょうか。会社員として40年加入した場合の年金月額を、日本年金機構が「老齢年金ガイド 令和8年度版」で示している計算式にあてはめて試算します。
2.1 年収別の年金月額の試算(老齢基礎年金+老齢厚生年金の報酬比例部分)
- 年収300万円:月12万5418円(報酬比例部分5万4810円+老齢基礎年金7万608円)
- 年収400万円:月14万3688円(報酬比例部分7万3080円+老齢基礎年金7万608円)
- 年収500万円:月16万1958円(報酬比例部分9万1350円+老齢基礎年金7万608円)
- 年収600万円:月18万228円(報酬比例部分10万9620円+老齢基礎年金7万608円)
- 年収700万円:月19万8498円(報酬比例部分12万7890円+老齢基礎年金7万608円)
試算は、平成15年4月以降の期間だけで40年加入し、年収を12で割った金額を平均標準報酬額としたものです。
報酬比例部分は、平均標準報酬額×5.481/1000×加入月数で出る1年分の金額を、12で割った月額です。そこに、令和8年度の老齢基礎年金(満額)の月7万608円(昭和31年4月2日以後に生まれた方の金額)を足しました。
なお、老齢年金ガイドの計算式では、老齢基礎年金も納めた月数に応じて決まるため、加入した期間が40年より短いと、基礎年金の部分も少なくなる仕組みです。
試算は税金や保険料が引かれる前の額面です。実際の年金は、加入した期間や働き方、賞与の有無などで変わるため、目安として受け止めたいところです。