「頭金なし・月額料金だけで新車に乗れる」というカーリースの案内を目にすることが増えました。カーリースの月額料金は、車を購入してローンを返す額より軽く見えることがありますが、月額料金に何が入り、契約が終わったときに何が残るかは契約によって違います。

家計の固定費は、毎月の額と、契約期間全体で払う総額を分けて見ると比べやすくなります。元FP会社スタッフとして家計のお金を見る立場からも、月額だけで決めずに確かめておきたいテーマです。ここでは、国民生活センターの注意喚起と大手リース会社2社の公表している案内をもとに、カーリースと購入の違いを整理します。

比べるのは、月額料金に入る費用、5年で比べたときの支払総額の差、ローンで購入した場合の利息、中途解約の扱いの4つです。車両価格は車種によって違うため、ローンの利息は借入100万円あたりで試算します。

※カーリースの相談件数と解約料の事例は、国民生活センター「カーリースに関する消費者トラブルにご注意!」(2025年9月17日公表)をもとにしています。

1. カーリースの月額料金に入るものは?大手2社の案内では、税金と自賠責は両社とも入り、任意保険と車検まで入るのは1社だけ

国民生活センターによると、カーリースの月額料金(リース料)は、車の価格から契約満了時に見込まれる車の価値(残価)を差し引いた額に、登録費用・税金・保険料、契約期間中の点検整備費用など、リース手数料を加えた総額を、契約期間で割って出すのが基本です。

ただし、どの費用まで含むかは契約で違います。個人向けカーリース大手2社の公表している案内では、次のとおりです。

  • 【KINTO】車両本体価格、自動車税、重量税、登録手続き費用、自賠責保険と任意保険の保険料、法定点検、故障修理、所定の消耗品の交換が入る。車検は5年・7年契約のときに入る
  • 【おトクにマイカー 定額カルモくん】車両本体価格、自動車税、重量税、自賠責保険料、登録費用などが入る。任意保険は入らない。車検・法定12か月点検・交換部品代は入らず、別のメンテナンスプランで備える

税金と自賠責保険は両社とも月額料金に入りますが、任意保険と車検・点検は1社だけです。任意保険や車検の費用が入らない契約なら、その分を月額料金に足して比べる必要があります。燃料代や駐車場代は、どちらの案内でも月額料金に入る費用として挙げられていません。