2. 【貯蓄4000万円以上は15.7%】二人以上世帯の貯蓄現在高の分かれ方

同じ家計調査から、貯蓄の現在高の階級ごとに、世帯の割合を見ていきます。ここでの割合は二人以上世帯のすべてをもとにしており、貯蓄が0の世帯を除いた平均や中位数とは、対象が少し違います。

2.1 貯蓄現在高の階級別の世帯の割合(二人以上世帯)

  • 100万円未満:10.2%
  • 100万円以上500万円未満:18.5%
  • 500万円以上1000万円未満:16.2%
  • 1000万円以上2000万円未満:20.2%
  • 2000万円以上3000万円未満:12.4%
  • 3000万円以上4000万円未満:6.8%
  • 4000万円以上:15.7%

2.2 貯蓄2000万円以上は35.0%、3000万円以上は22.6%

階級を合わせると、貯蓄が1000万円以上の世帯は55.2%、2000万円以上は35.0%、3000万円以上は22.6%です。1000万円未満の世帯は44.8%でした。これらの割合は四捨五入する前の値から計算しているため、上の各階級の割合を足した数字とは一致しないことがあります。

二人以上世帯の貯蓄現在高の階級別の世帯の割合(2026年4〜6月期)1/2

二人以上世帯の貯蓄現在高の階級別の世帯の割合(2026年4〜6月期)

出所:総務省統計局「家計調査結果」をもとにLIMO編集部作成

貯蓄の金額は、世帯主の年齢や働き方、住宅ローンの有無、退職金を受け取ったかどうかなど、さまざまな理由で変わると考えられます。割合は、お金がどのように分かれているかを示す数字です。

4000万円以上の世帯がいる一方で、1000万円未満の世帯も4割を超えています。平均の金額だけを見て焦るより、どの階級に何%の世帯がいるかを知っておくと、わが家の数字を落ち着いて受け止めやすくなるでしょう。

階級ごとに見ると、1000万円以上2000万円未満が20.2%で、100万円以上500万円未満が18.5%、500万円以上1000万円未満が16.2%、4000万円以上が15.7%と続きます。貯蓄の金額は、真ん中のあたりに集まるというより、少ない世帯から多い世帯まで広く分かれているといえるでしょう。

3. 【貯蓄4000万円以上の世帯】世帯主の平均年齢は66.1歳、60歳以上が70.9%

貯蓄4000万円以上の世帯について、世帯主の年齢の内訳を見ると、次のとおりです。

3.1 貯蓄4000万円以上の世帯の世帯主の年齢

  • 30歳代:2.9%
  • 40歳代:8.0%
  • 50歳代:18.1%
  • 60歳代:30.8%
  • 70歳以上:40.2%

60歳代と70歳以上を合わせた60歳以上は、70.9%です。四捨五入する前の値から計算しているため、上の割合を足した数字とは一致しません。世帯主の平均年齢は66.1歳です。二人以上世帯全体の世帯主の平均年齢は、60.3歳となっています。

貯蓄4000万円以上の世帯の世帯主の年齢(二人以上世帯・2026年4〜6月期)2/2

貯蓄4000万円以上の世帯の世帯主の年齢(二人以上世帯・2026年4〜6月期)

出所:総務省統計局「家計調査結果」をもとにLIMO編集部作成

3.2 貯蓄4000万円以上の世帯の持家率は94.8%

貯蓄4000万円以上の世帯の持家率は94.8%で、世帯主が無職の世帯は45.6%でした。二人以上世帯全体の持家率は、88.3%です。

住まいを持ち、住宅ローンの返済を終えた世帯では、毎月の支出のうち住まいにかかるお金が軽くなり、そのぶんを貯蓄に回しやすくなることも考えられます。

長い年月をかけて貯蓄を積み上げてきた世帯や、退職金を受け取ったあとの世帯が、多く含まれていると考えられます。4000万円という金額は、働く期間を通じて少しずつ近づいていく金額といえるかもしれません。

一方で、世帯主が60歳未満の世帯も、およそ3割あります。現役世代のうちに4000万円以上の貯蓄を持つ世帯も、一定の割合でいることがわかります。

若い世代の方は、いまの貯蓄の金額だけで先のことを決めつけず、毎年どのくらい増やせているかを見ていくほうが、気持ちの面でも続けやすいでしょう。