総務省統計局が2026年10月23日に公表した、2026年4〜6月期の家計調査(貯蓄・負債編)によると、二人以上の世帯の貯蓄の現在高は、貯蓄が0の世帯を除いて平均2206万円、中位数1257万円でした。貯蓄の多いほうから数えて上位1割に入る境目は、5380万円です。
平均の金額だけを見ると、わが家とは遠い数字に感じるかもしれません。けれども、貯蓄の少ない世帯から多い世帯まで順に並べた境目の金額を見ると、同じ調査でも受け止め方は変わってきます。
本記事では、貯蓄の現在高の境目となる金額から、わが家の貯蓄がどのあたりにあるのかを確かめる手がかりを、最新の結果から整理します。
記事の後半では、貯蓄4000万円以上の世帯の割合や世帯主の年齢、「富裕層」の目安、年末に向けて確かめたいことも紹介します。
1. 【貯蓄】上位1割は「貯蓄5380万円以上」二人以上の世帯の4000万円以上は15.7%、平均2206万円・中位数1257万円
家計調査では、貯蓄の少ない世帯から多い世帯へ順に並べたときの、境目となる金額も公表されています。中位数はちょうど真ん中にあたる世帯の金額で、第9十分位数は下から9割、上から1割にあたる境目の金額です。
1.1 二人以上世帯の貯蓄の現在高の境目(2026年4〜6月期)
- 第1十分位数(下から1割):144万円
- 第1四分位数(下から4分の1):470万円
- 中位数(真ん中):1257万円
- 第3四分位数(上から4分の1):2780万円
- 第9十分位数(上から1割):5380万円
- 平均:2206万円
これらの金額は、貯蓄が0の世帯を除いて計算されています。なお、同じ調査で貯蓄が0の世帯も含めた1世帯あたりの平均は、2126万円です。
1.2 【貯蓄額】平均と中位数の差を見る
平均の2206万円は、中位数の1257万円より高くなっています。平均は貯蓄の多い一部の世帯に引っぱられやすいため、わが家の位置を知りたいときは、中位数や境目の金額もあわせて見ると、実感に近い目安になるでしょう。
上位4分の1に入る境目は2780万円、上位1割の境目は5380万円です。上位1割の境目は、中位数の4倍を超える金額になっています。
反対に、下から4分の1の境目は470万円、下から1割の境目は144万円です。わが家の貯蓄をこの境目と並べてみると、真ん中より上か下か、上位4分の1に入るかどうかといった、おおまかな位置がつかめるでしょう。
ただし、ここでの貯蓄には、預貯金のほか、生命保険や株式、投資信託なども含まれます。普通預金の残高だけで比べると、実際より少なく見えることもあるため、わが家の貯蓄の中身もあわせて思い浮かべておきたいところです。
ニュースで貯蓄の平均の金額を目にすると、わが家と比べて、落ち着かない気持ちになる方もいるかもしれません。年末が近づき、家計を振り返る時期だからこそ、数字が気になるのも自然なことでしょう。
2026年4〜6月期の二人以上世帯の貯蓄は、平均が2206万円、中位数が1257万円で、上位1割の境目は5380万円でした。
平均だけでなく、中位数や境目の金額と並べてみると、数字の見え方は変わってくるでしょう。真ん中の世帯の貯蓄は、平均より少ない1257万円です。わが家の貯蓄がどのあたりにあるのかを、落ち着いて確かめるきっかけにしたいところです。