このような保護者の取り組みにより、とっさの行動がスムーズにとれる可能性が高まります。これに加え、子ども自身が自分を守れるよう、日ごろから防犯教育を行なっておくことも大切。その具体例をチェックしておきましょう。

・「わが家では、『犯罪に巻き込まれたらどうするか』というテーマを定期的に話し合っています。痴漢に遭ったとき、不審者に声をかけられたときなどのシチュエーションを想定しておき、子どもの判断力を養っています」

・「娘と一緒に外出する際、『このお店の非常口はあそこだね』『ここで何が起きたら、あっちの大通りに逃げようね』と確認するようにしています。人気の少ない場所や死角をあわてて伝え、本人の警戒心を高めることもできますよ」

・「子どもには、ネット上で個人情報を公開しないように何度も念押ししています。顔が写った画像や動画をアップしないのはもちろん、住所や連絡先が特定できる内容や人の悪口もNG。情報発信には、それ相応のリスクが伴いますからね」

まとめ

通り魔や誘拐、痴漢など、いつどこで犯罪に巻き込まれるか分からないこのご時世。とっさに冷静な判断ができるよう、さまざまな状況を予想して親子で訓練をしておくといいでしょう。「もし不審者に後をつけられたら?」「ネット上で会いたいと誘われたら?」など、具体的な状況を想定しておくのも大切ですよ。

LIMO編集部