2. 退職金をNISAの年間投資枠で入れると何年かかる?退職一時金の平均1623万円なら入れきるまで5年

退職一時金の平均1623万円を、毎年NISAの年間投資枠の上限まで入れた場合を試算すると、次のとおりです。

  • 【1年目】360万円を入れ、NISAの外に残るのは約1263万円
  • 【2年目】累計720万円、NISAの外に残るのは約903万円
  • 【3年目】累計1080万円、NISAの外に残るのは約543万円
  • 【4年目】累計1440万円、NISAの外に残るのは約183万円
  • 【5年目】残りの約183万円を入れて累計1623万円、NISAの外に残るのは0円

4年分の1440万円では入りきらず、入れきるのは5年目です。累計1623万円は非課税保有限度額の1800万円を超えないため、約177万円の枠が残ります。

※試算の前提:毎年、年間投資枠の360万円(つみたて投資枠120万円・成長投資枠240万円)を上限まで使い、NISAの商品は売らないものとします。運用による値動きは考えていません。

例)退職一時金の平均1623万円をNISAに入れる場合 年間投資枠360万円で入れたときのNISAの累計と、NISAの外に残る額1/1

例)退職一時金の平均1623万円をNISAに入れる場合 年間投資枠360万円で入れたときのNISAの累計と、NISAの外に残る額。1年目は累計360万円で外に約1263万円、3年目は累計1080万円で外に約543万円、5年目に累計1623万円で入れきる(試算)。

出所:金融庁「NISAを知る」、厚生労働省「令和5年就労条件総合調査 結果の概況」をもとにLIMO編集部作成

3. 退職金をNISAに入れきるまでの5年間は?1年目の終わりに退職一時金の平均1623万円の約77.8%がNISAの外に残る

退職金を年間投資枠の上限まで入れても、1年目の終わりにNISAの外に残るのは約1263万円で、平均1623万円の約77.8%です。5年目に入れる分は、受け取ってから4年以上、預金などNISAの外に置いておくことになります。

一方で、総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2025年(令和7年)平均結果の概要」によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯では、毎月の収入に対して支出が月4万2434円多くなっています。

  • 【生活費の不足額】月4万2434円、年約50.9万円
  • 【退職一時金の平均1623万円】生活費の不足額の約31.9年分
  • 【NISAに入れきるまで】5年

NISAに入れきるのにかかる5年に対して、退職一時金の平均は生活費の不足額の約31.9年分にあたります。退職金は、NISAに入れる時期と、生活費として使う時期の両方にまたがるお金といえます。

※試算の前提:生活費の不足額は、家計調査の月4万2434円が同じ額で続くものとし、物価の変化は考えていません。