友人を乗せて車を出すとき、ガソリン代や高速代をどう分けるかで迷う方は多いのではないでしょうか。車を出す側がガソリン代と高速代をすべて持つのか、乗った人にも分けてもらうのか、実際の額が分からないままだと話を切り出しにくいものです。
独立系のFP会社でマネーセミナーの運営を手伝っていた経験からお伝えすると、お金の話し合いは、まず金額を数字で並べるところから始まります。ここでは、公的な統計と高速道路会社の料金検索をもとに、実際にかかる額を出してみます。
東京の練馬ICから関越道・上信越道で行ける3つの区間を選び、往復のガソリン代と高速代を距離別に試算します。あわせて、人数で割った1人分の目安と、実費を分け合うことがお金を取って人を運ぶ営業(いわゆる白タク)にあたるのかを、国土交通省の資料で確かめます。
※ガソリン価格の1L170.1円は、資源エネルギー庁「石油製品価格調査」の2026年10月26日調査のレギュラーガソリン全国平均価格です。燃費は、国土交通省「自動車燃料消費量調査」(2025年度)の自家用乗用車(ガソリン)の走行キロを燃料消費量で割って出しています。
1. ガソリン代はいくら?車を出して軽井沢まで往復約262kmなら、普通車で約4600円、軽自動車で約2900円
ガソリン代は「走行距離÷燃費×1Lあたりのガソリン価格」で出せます。国土交通省のガイドラインでも、ガソリン代の実費はこの式で計算できると示されています。
燃費は、国土交通省「自動車燃料消費量調査」(2025年度)で、自家用乗用車が実際に走った距離と使った燃料から計算しました。カタログに載る燃費とは違い、街なかの走行も含めた実際の平均です。
- 【普通車】1Lあたり約9.6km(ガソリン代は1kmあたり約17.7円)
- 【小型車】1Lあたり約12.1km(同約14.0円)
- 【軽自動車】1Lあたり約15.1km(同約11.2円)
- 【ハイブリッド車】1Lあたり約15.7km(同約10.8円)
この燃費で、練馬ICから3つのICまでの高速道路の往復距離を走ったときのガソリン代を試算します。
- 【練馬IC〜花園IC(埼玉県)往復約112km】普通車約2000円、軽自動車約1300円
- 【練馬IC〜碓氷軽井沢IC(群馬県)往復約262km】普通車約4600円、軽自動車約2900円
- 【練馬IC〜上田菅平IC(長野県)往復約351km】普通車約6200円、軽自動車約3900円
※試算の前提:レギュラーガソリン1L170.1円(2026年10月26日調査の全国平均)。距離はNEXCO東日本「ドラぷら」の高速料金・ルート検索で表示された区間の距離(片道56.1km・131.1km・175.5km)の往復で、ICまでの一般道は含まない。燃費は2025年度の自家用乗用車(ガソリン)の平均。
同じ距離でも、普通車のガソリン代は軽自動車の約1.6倍になります。車の種類によって、同じ行き先でも分け合う額が変わるということです。