木村拓哉さん主演で放送中の日曜劇場『グランメゾン東京』。
カリスマシェフとして活躍していた木村さん演じる尾花夏樹は、アレルギー食材を混入してしまった事件以来、働く場所も仲間もなくさまよっていました。しかし、のちに重要な存在となるシェフ・早見(鈴木京香さん)に出会い、再びミシュラン3つ星を目指すことになります。
尾花のかつての仕事仲間だった京野(沢村一樹さん)、相沢(及川光博さん)らが集結し、「グランメゾン東京」の開店を目指しています。
11月10日に放送された第4話では、コース料理を締めくくるデザートに苦戦しながらも、いよいよプレオープンの日を迎えました。
本作のストーリーの鍵を握るのは、世界中のレストランの格付けとなる「ミシュラン」の星取りの行方です。これまでにも多数の料理ドラマがありましたが、本作は特にミシュランを中心においた展開になっています。そこで今回は、ドラマ『グランメゾン東京』をより楽しむために、ミシュランに関するあれこれをご紹介します。
星の数の違いには明確な定義がある
レストランとホテルを格付けした「ミシュラン」は、フランスのタイヤメーカーが出版しているガイドブックです。ミシュランという名前は、会社の創立者であるミシュラン兄弟が元となっています。
最初はタイヤメーカーとして、車が普及していなかった当時のフランスでドライブを楽しんでもらおうと販売促進や顧客サービスの目的で地図を兼ねて作成したものでした。
ミシュランの格付けの要である「星」は1〜3つの3段階で、3が最上級です。『グランメゾン東京』のドラマ内でも紹介されていましたが、星1つは「そのカテゴリーで特においしい料理」、2つは「遠回りしてでも訪れる価値のある素晴らしい料理」、3つは「そのために旅行する価値のある卓越した料理」という基準があります。
さらに、店内の快適度をスプーンとフォークの数1「適度の快適」〜5「豪華で最高級」で格付けしています。マークが赤字の場合は、特に魅力的であるという意味合いです。
ほかにも、ミシュランのキャラクターが舌をぺろりと出した「ビブグルマン」マークが付いているものは、サービス料・席料などを含めて3,500円以下で楽しめるおすすめの料理を意味しています。施設やサービスに対して、マーク別に細かく表示しているのが「ミシュランガイド」です。
日本では現在、「東京版」と「京都・大阪版」の2種類が毎年発行されています。ミシュラン・ガイド(2019年度)の東京版で3つ星が13店となっていて、最新の『ミシュラン・ガイド東京2020』の発売は、2019年11月29日の予定です。
尾花や早見が開店する「グランメゾン東京」が目指す3つ星の意味をご理解いただけたでしょうか。