「高校受験や就職先選び、そして結婚相手を紹介したときなど、人生の節目となる場で親からアドバイスをもらったことは一度もありません。

事情があり、中学時代、私は母と離れて暮らしていました。ですが連絡は取っていましたし、私は祖母と暮らしていましたので、日常の中で寂しさを感じることはありませんでした。『お母さんは私のために頑張って仕事してくれているんだ』と思っていたのです。

そして高校受験が迫り、どこを受けようかと悩んで母に電話で相談しましたが『よく分からないから…』と言われました。数年後の就職を決める際にも、学校の先生と私だけで決め、試験を受けました。母には採用決定後に事後報告です。その時の反応も、『無事に決まって良かったわね』とだけ言われたと記憶しています。

今、私には高校受験を控えた息子がいます。志望校をどうしようか、息子の成績と、息子自身の希望、そして校風や通学に関することまで、色々と情報を集めつつ考えています。もっとも大事なことは息子の希望を優先することですが、それを優先させるために親としてサポートできることを考えていこうと思っています。

そんな日々を送る中、改めて自分の時を思い返すと、母は私のために仕事を頑張ってくれていたのは事実かもしれませんが、それ以上に私に関心が無かったんだなと、改めて実感してしまいました。もしかしたら、母は毒親だったのかも…自分が親になって改めて思い知ってしまい、ふっとした時にどうしようもない気持ちになる自分がいます。」

まとめ

誰もが自分が毒親だとは思わないでしょう。そして、毒親になりたいとも思わないでしょう。ですが、無意識だからこそ怖いのが、イタイ親なのです。気持ちに余裕を持ち、たまに自分の言動を振り返ってみてはいかがでしょうか。

ただし、もしそのような余裕を持てない場合には、あなた1人だけで頑張るのではなく、側に居る人にSOSを出して見て下さい。そのSOSはけっして恥ずかしいことでも悪いことでも、ありません。結果的には、あなただけでは無く、あなたの子どもも救われるのです。

まず大切なのは、第三の目で自分の行動を見つめ直すこと。ぜひ心に留めて頂ければと思います。

LIMO編集部