2. 8点は80円、3割負担なら24円、2割負担なら16円:改定前より増える薬局も、減る薬局もある

診療報酬の算定方法を定めた告示では、保険薬局の療養に要する費用は、1点の単価を10円として、調剤報酬点数表の点数を乗じて算定するとされています。窓口の負担は、69歳までは3割、70歳から74歳は原則2割(一定の所得がある方は3割)です(厚生労働省)。

この1点10円と負担割合に、資料の点数を当てはめて、加算分の窓口負担を編集部が計算しました。計算したのは、3割負担と2割負担の場合です。

薬局の加算分の窓口負担はいくら変わる?改定前後の加算を点数・金額・3割負担・2割負担で比較して確認(編集部試算)2/3

薬局の加算分の窓口負担(1点10円、LIMO編集部の試算)。改定前の医療情報取得加算(年1回)は1点で10円、3割負担で3円、2割負担で2円。医療DX推進体制整備加算1(月1回)は10点で100円、30円、20円。加算2は8点で80円、24円、16円。加算3は6点で60円、18円、12円。改定後の電子的調剤情報連携体制整備加算(月1回)は8点で80円、3割負担で24円、2割負担で16円です。

出所:厚生労働省保険局医療課「令和8年度診療報酬改定の概要【調剤】」、厚生労働省告示「診療報酬の算定方法」を基にLIMO編集部試算

2.1 【薬局の加算分の窓口負担はいくら変わる?改定前後の加算を点数・金額・3割負担・2割負担で比較して確認(編集部試算)】

  • 改定前の医療情報取得加算(年1回):1点で10円、3割負担なら3円、2割負担なら2円です。
  • 改定前の医療DX推進体制整備加算1(月1回):10点で100円、3割負担なら30円、2割負担なら20円です。
  • 改定前の医療DX推進体制整備加算2(月1回):8点で80円、3割負担なら24円、2割負担なら16円です。
  • 改定前の医療DX推進体制整備加算3(月1回):6点で60円、3割負担なら18円、2割負担なら12円です。
  • 改定後の電子的調剤情報連携体制整備加算(月1回):8点で80円、3割負担なら24円、2割負担なら16円です。

改定前に医療DX推進体制整備加算1だった薬局は、加算が10点から8点になり、3割負担なら月30円から24円に下がります。加算3だった薬局は、6点から8点になり、3割負担なら月18円から24円に上がります。加算2だった薬局は、点数が同じです。どの区分の薬局だったかは、薬局によって違います。

医療情報取得加算は廃止されたため、年1回の1点(3割負担で3円)はなくなりました。新しい加算は、月1回に限り8点です。

3. 【編集者の視点】

「薬局でマイナ保険証を使うと、薬代はいくら変わるのか」という疑問には、令和8年6月以降の調剤の加算について、患者が使ったかどうかで額を分ける規定が、この資料には見当たりません。加算は、保険薬局が施設基準に適合している場合に、月1回に限り8点が加わるものです。

金額で見ると、変わるのは月に数円から十数円の範囲で、3割負担でも24円です。ただし、薬局によって、改定前の区分が違うため、増える薬局も、減る薬局も、変わらない薬局もあります。ご自身の薬局での金額は、領収書で確かめてください。

4. まとめ

令和8年度の診療報酬改定(令和8年6月施行)で、保険薬局の調剤の医療情報取得加算(年1回1点)は廃止されました。医療DX推進体制整備加算(月1回、10点・8点・6点)は、電子的調剤情報連携体制整備加算(月1回8点)に改められ、区分が一本化されました。

1点10円で計算すると、新しい加算は80円で、3割負担なら24円、2割負担なら16円です(編集部の試算)。改定前の区分によって、窓口負担が増える薬局も、減る薬局もあります。

この記事の数字は、資料の点数をもとにした単純な計算です。実際の窓口負担は、薬局の領収書や、薬局への確認で確かめてください。