以上のように、自分の血が濃く繋がっている人…自分の息子や自分に似ている孫(長女)に対しての愛情は尋常ではありません。実はそんな姑に息子である夫も翻弄されてきた1人です。学生時代に一人暮らしを始める際、引っ越しを手伝ってくれた友達に姑はまるで召使のように対応して「お前の母親、一体何様なんだよ」と友達からクレームをいわれたそうです。別に今に始まったことではないのです。残念ながらそこまで同居する前に見抜けませんでした(笑)。

その一方、他の姉妹や嫁に対してはまるで違う扱いです。子供が小さかった頃は今よりも干渉や姉妹間差別が酷くて、どれくらいぶつかったか数え切れません。年取れば頑固になるのは致し方ないし、自分だって人から「こうしてほしい」といわれてすぐに変われるか?といったら変われないことは長い同居生活で実感しています。

同居ですが普段ご飯は別々に食べており、年に何回かご飯を一緒に食べます。その時も長女の話にしか興味を示さず、他の姉妹の話は基本スルーです。そんな風に扱いの違うおばあちゃんを持つ三姉妹は長女を含めシビアな目を向けています。

お互いに変われないのであれば残念ですが諦めるのも1つの手です。知り合いがいっていた「人生、諦めも肝心」という言葉がせめてもの救いです。

堀田 馨