シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は100円ショップ「セリア」を展開するセリア(2782)の、2019年10月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2019年11月5日に更新された、セリアの2019年10月既存店売上高は、対前年同月比93.6%となりマイナス成長。内訳は客数93.9%、客単価99.7%でした。
一方で、全店売上高は100.2%と小幅ながらもプラス成長を維持しました。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は3月決算)。
上期の既存店売上高は、4月から8月まで5カ月続けてマイナス成長の後、9月はプラス成長に。しかし10月は再びマイナス成長に転じました。10月は客数が93.9%と今期最低を記録した結果、売上高も93.6%と今期最低となりました。
全店売上高は、今期全ての月でプラス成長を維持しています。しかし10月の100.2%は今期最も低い伸びとなりました。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社株価は、2018年1月の7,390円が天井として存在します。現在は本年8月に付けた安値2.363円からの回復過程にあり、2,600-3,000円付近での取引が9月以降継続中です。
既存店売上高は今期不振が続く中、9月は対前年同月比93.6%と大きな落ち込みを見せました。本落ち込みが一時的なものにとどまるのか、という点が今後注目されます。
参考資料:2019年10月度の月次売上高
LIMO編集部