特に注意することなく、月日が流れ、長男が生まれました。そして、長男が年少さんの年になり、箸の練習を始めた頃から、筆者の意識が変わり始めました。夫の箸のマナー違反を目にする度に、口出しするようになってしまったのです!もちろん、食事中に直接、注意しても夫の気分を害するだけだと分かってはいるのですが…。
しかし、長男に正しい食事のマナーや箸の持ち方を教え、彼も必死で覚えようとしている最中に、一緒に食卓を囲んでいる夫から箸のマナー違反をされると、どうしても見過ごせないのです。注意する度に夫は、「ごめん!気を付ける!」と言いはするのですが、クセになっているのか刺し箸や渡し箸はなかなか直りません。
その理由は夫の実家を訪問するとよくわかるのです。義理の両親や妹も刺し箸や渡し箸などのマナー違反をするので、夫にとってはごく自然な行為なのでしょう。長年続けてきたやり方を大人になって直すことは、簡単ではないと思います。まさに「育ってきた環境の違い」というもの。だからこそ、これから箸の使い方を覚える子どもたちの見本となるよう、夫には少しずつでも箸のマナー違反を直して欲しいと願っています。
毎日使う箸だからこそ、最低限のマナーは守って欲しい
最近は、食べ方や箸のマナーについてあまり厳しく言われない時代になっているのかもしれません。またグローバル化が進んだ現代では、和食のマナーばかりに捕らわれすぎる必要もないでしょう。しかし、日本で生まれ育ったからには和食の食事マナーや箸の正しい使い方を身に付けておいて損はないはずです。
夫育ては子育てより大変…。これからも我が家では、子だけでなく夫にも最低限のマナーを教えこまなければならない日々が続きそうです。
上田 みどり