続いて、職場恋愛を経て結婚したCさん。Cさんも金融機関勤めで、旦那さんも同じフロアにいるとのこと。Cさんは「うちの職場は結構不倫が多いが、周囲が私と結婚していることを知っているので、旦那も変なことはしにくいはず。その意味では浮気防止にはなる」と言います。
一方で「ただ、収入源が同じなのが不安。この会社がつぶれたら、二人とも職を失うことになるという意味ではリスク」と、なかなかシビアな見方も。確かに、万が一のことを考えると、同じ会社に勤めることには経済的なリスクがあるということになりますね。
仕事への熱意を知っているのがメリット、デメリットは何とでも解消できる
最後は、とあるメーカーで営業として働く20代のDさん。Dさんは、もともと同じ部署の先輩だった旦那さんが、今は同じビルの別フロアで働いているのだそう。
Dさんは「夫は子どもが欲しいのだと思うが、うちの会社では今くらいの年齢が一番勝負どきというのがわかっている。今、産休や育休で抜けるとほかの人にポストを取られてしまうというのもわかっているし、中途半端なスキルでキャリアを中断すると復帰しづらくなってしまうというのも理解している。だから、早く子どもが欲しいと思っているにもかかわらず、待ってくれている」と語ります。
多くの会社では、20代後半~30代中盤くらいが一番差が付きやすく、出世できるかどうかの別れ道となります。社内の雰囲気をわかっている旦那さんだからこそ、奥さんのキャリアプランに対して理解を示してくれるのでしょう。こういう人と一緒だと、その後のライフプランも安心して描けそうですよね。
「デメリットは感じたことがない。周囲に恵まれたというのもあると思うが、職場恋愛のデメリットはどうにでもなるような気がしている」とDさん。キャリアのことも考えつつ、楽しく結婚生活を送れているようでした。
まとめ
いかがでしたか。職場恋愛というと、別れたら気まずいのではと思っていましたが、今回話を聞いた人たちの場合、そこはあまり不安に感じていないようでした。職場恋愛のいいところはやはり、お互いの仕事に対して理解があるところでしょう。職場恋愛に躊躇している人もいるかもしれませんが、それほど怖がる必要はないかもしれませんよ。
大塚 ちえ