教育費や住宅ローンの返済に追われている世代がいる一方、支出のピークが過ぎ、老後に向けての準備を始める世代も存在します。その時々の状況によって、貯蓄額と借入額が大きく変動するのは当然のことと言えるでしょう。

そこで今回は、29歳以下~60代までの平均貯蓄・借入額を年代別にチェックしていきます。自分の年代の平均額だけでなく、将来のために今後どのくらいのペースで貯蓄していくべきなのか、という視点も併せて確認していきましょう。

各世代の平均貯蓄・借入金額

厚生労働省の「平成28年 国民生活基礎調査の概況」(2017年6月発表)では、世帯主の年齢別に1世帯あたりの平均貯蓄金額と平均借入金額を示しています。

29歳以下…平均貯蓄額:154万円、平均借入金額:263万円
30代…平均貯蓄額:403万円、平均借入金額: 865万円
40代…平均貯蓄額:652万円、平均借入金額:862万円
50代…平均貯蓄額:1049万円、平均借入金額:581万円
60代…平均貯蓄額:1337万円、平均借入金額:251万円

最も平均貯蓄額が低いのは、29歳以下の世帯という結果でした。社会人として働きだしたばかりであることを踏まえると、まだまだ貯蓄が少ないのも仕方がないことかもしれません。