財務省によると、10月に募集している個人向け国債の利率は、固定3年が年2.07%、固定5年が年2.39%、変動10年が年2.05%です。10月の募集は10月30日までで、次の11月の募集は11月9日から30日までが予定されています。個人向け国債は、毎月発行されています。
金利の話題を目にして、個人向け国債を買おうか悩んでいる方もいるでしょう。一方で、どこで買えるのか、何を準備すればよいのか、途中でお金が必要になったらどうなるのかなど、初めてだとわからないことも多いものです。金利が上がる局面では、預金とあわせて検討したいと考える人もいるでしょう。
本記事では、財務省の情報をもとに、個人向け国債をいくらから買えるのか、どこでどう手続きするのか、途中で換金するときのルールを順に確かめます。買う前に確かめておきたい点や、11月の募集に向けた準備の順番もあわせて整理します。
1. 【個人向け国債はいくらから?】1万円から買えて、10月募集の固定5年は年2.39%
個人向け国債を考えるときに、まず知っておきたいのは、いくらから買えて、利子をどのように受け取るかです。購入の単位と3つのタイプ、10月募集の利率を確かめます。
1.1 個人向け国債は1万円から購入できる?利子は半年ごと、満期に元本が戻る
財務省によると、個人向け国債は原則として個人だけが購入できる国債で、1万円から1万円単位で購入できます。利子は半年ごとに受け取り、満期には元本が目減りすることなく戻ってきます。
種類は3つあります。変動10年は半年ごとに利率が見直される変動金利型で、固定5年と固定3年は、買ったときの利率が満期まで続く固定金利型です。どれも毎月発行されています。どのタイプにも、年率0.05%の最低金利が保証されています。
1.2 個人向け国債100万円の利子はいくら?10月募集の1年分は2万500円〜2万3900円
10月募集の利率を100万円に当てはめると、1年分の利子(税引前)は、固定3年で2万700円、固定5年で2万3900円、変動10年で2万500円です。ただし、変動10年は半年ごとに利率が変わるため、この金額は今の利率のまま続いた場合の目安です。
また、国債の利子は、受け取るときに20.315%分の税金が差し引かれます。財務省の表では、税引き後の利率は、固定3年で年1.6494795%、固定5年で年1.9044715%、変動10年で年1.6335425%と示されています。ただし、財務省によると、「遺族年金を受けることができる妻である方や、身体障害者手帳の交付を受けている方など」は、利子を非課税にできる「障害者などの非課税貯蓄制度(いわゆるマル優、特別マル優)」を利用できます。
注意点としては固定と変動では、金利が動いたときの受け取り方が変わります。今の利率が満期まで続く安心感を重く見るか、これから金利が上がったときに利子が増えることもある点を重く見るかで、合うタイプは人によって違うでしょう。固定金利型なら、今の利率が満期まで変わらないため、受け取る利子の見通しを立てやすいのが特徴です。また、国債は元本割れがないとされていますが、国債の元本と利子の支払いは国の信用によって支えられているため、国の財政が大きく揺らぐような場合に、まったく影響がないとまではいえないと考えられます。
2. 【どこで買える?】証券会社・銀行・郵便局など872機関。初めては国債専用の口座が必要
買う場所は、ふだん使っている金融機関から探す方も多いでしょう。取扱金融機関の探し方と、初めて買うときに必要な口座の準備を見ていきます。
2.1 個人向け国債はどこで買える?10月募集の取扱金融機関は872機関
個人向け国債は、証券会社、銀行、郵便局などの金融機関で購入できます。10月募集の取扱金融機関は872機関です。財務省のサイトには、都道府県別の取扱金融機関の一覧や、インターネットで購入できる取扱金融機関の一覧も載っています。
初めて購入する場合は、購入しようとする金融機関に国債を買い付けできる口座を開く必要がある場合もあります。口座を開くときには、運転免許証など本人確認ができる書類やマイナンバー(個人番号)、印鑑などが必要になります。
2.2 金融機関ごとに違う点
金融機関によっては、口座の開設や維持に手数料が必要になることがあり、口座を開くまでに数日かかる場合もあります。また、取り扱っている国債の種類や募集期間は金融機関によって違います。なお、個人向け国債は、個人間での譲渡や相続もできます。
買う場所を選ぶときは、利率がどこで買っても同じである一方で、口座の手続きのしやすさや手数料は金融機関によって違うという点を押さえておくとよいでしょう。ふだん使っている金融機関で買えるかどうかを、まず確かめてみるとよいでしょう。窓口で相談しながら買いたい人は店舗のある金融機関、手続きを自分で進めたい人はインターネットで買える金融機関というように、自分に合った買い方を考えるとよいでしょう。口座を開く金融機関は、満期までお金を預けておく場所にもなるので、長く付き合いやすいところを選びたいものです。