A子は現状をひとしきり話したあと、「どうしても伝えたいことがあるの!」と語気を強めました。そして、「絶対、女性向けの医療保険に加入して!フリーペーパーやネットでCMをしているような手軽なものでも何でもいい!月々、数百円でも加入できるものでも、いざというときに助けてくれるから!」と。

一般的に乳がんの治療は、手術以外は在宅・通院が主になるようです。A子は医療保険には加入していたものの、入院保障型だったため、保険の恩恵を思うように受けることができなかったのだそう。

厚生労働省全国がん登録 全国罹患数2016年速報によると、日本人の乳がんの罹患数は9万人以上に及びます。この数字は、なんと11人に1人の女性が一生の間に乳がんになることを表しているのです。このことからもA子の身に起きたことは、特別珍しいことではなく、いつ自分の身に起こってもおかしくないこと。そのためA子が身をもって教えてくれたように、女性特有の病気に手厚いタイプの医療保険に加入しておくことも大切なことなのだろうと考えます。

明日はわが身!どんな場面にも冷静に対処できる準備を

最近では、35歳未満で乳がんを発症する若年性乳がんも増えていると言われています。35歳未満というと、未婚・既婚にかかわらず子どもを希望する女性が多い年齢でもあります。明日、乳がんと宣告されても冷静に対処できるよう、女性向けの医療保険に加入したり、病気に対する正しい知識を身に付けたりして、未来の安心を手に入れることも重要なのではないでしょうか。

参考:

がんと分かったら
平成28 年全国がん登録罹患数・率報告
若年乳がん

上田 みどり