証券会社に勤務しているAさんは、アイドルのファンとしてグッズの購入やコンサートへの参加を楽しんでいます。ただし、「アイドルに対して使うのは月に1万円まで」というルールを設けているとのこと。「バージョンが違うCDを買い揃えたい」「コンサートグッズはあれもこれも欲しい」といった欲は抑え、うまく支出をコントロールしているのです。

また、マイホームの購入費用を貯めているBさんは、毎月の予算を組んで計画的に貯金を進めています。そして「何年後までにいくら貯金をする」と目標を掲げ、「そのためには毎月いくら貯めなければ」と逆算して貯金しているとのこと。さらに、月に1度反省する機会を設け、「先月はこの出費が無駄だった」「今月はここを意識しよう」と見直しているそうです。

AさんやBさんの事例をみると、どちらも貯金計画に基づいて、自分が自由に使っていいお金をしっかりと確保していることがわかりました。これだと安心して贅沢できそうです。

高収入女子に学ぶ節約のコツ

先ほどの事例をみると、「予算を決める」「メリハリをつける」という2点がポイントのようです。その具体的な内容とともに、節約のコツをみていきましょう。

イベントは「予算」を決めておく

友人との食事や会社の飲み会、趣味のイベントなどの予算は、事前に「いくらまで使ってもいい」と決めておきましょう。スケジュール表を見て支出が発生しそうなイベントがあれば、その横に「予算5,000円」などと添えておきます。これが、その日に使える上限金額となるのです。

こうすれば、食事代や飲み会代の際に「勢いで2次会まで行ってしまった」「ついタクシーを使ってしまった」という事態を防ぐことができます。予算内であれば自由に過ごしてもいいので、イベントをしっかりと満喫できるでしょう。

また、イベントがあった週には「お金を1円も使わない日」を決めておくのも効果的です。家にある食材でやりくりする、どこにも立ち寄らずに直帰するなど、1週間トータルの支出金額がその予算と一致するように、何も予定がない日で予算を調整することが大切です。

「メリハリ支出」でお金が貯まる!

イベント時以外の日常では、「メリハリ」をつけて支出をうまくコントロールしていきましょう。たとえば、「食費には極力お金をかけない」と極端に考えるのではなく、「無駄遣いを減らしつつ食事内容の質は維持する」といった心がけを行ないます。

食費の中から削って良い項目としては、以下のような内容が挙げられるでしょう。

・外食をする頻度を減らす
・自販機の使用を控え、水筒を持ち歩く
・買い物をする回数を週3に抑える

質を落として栄養が偏った食事内容になる、空腹に耐え続けるといった行動は控えておきましょう。節約のつもりでも、体調を崩して医療費がかかってしまう可能性があります。健康面には十分配慮して無駄を省いてくださいね。

まとめ

貯金のために過度な節約をしていると、体やメンタルを壊してしまう恐れがあります。オフの日は予算内でイベントを楽しむ、質を落とさない食事で健やかな毎日を過ごすなど、「ここはお金のかけどころだ」と感じるものを見極めてお金を使うことも意識しておきましょう。メリハリをつけて無理なく楽しい節約を心がけてくださいね!

【参考】
『平成30年分 民間給与実態統計調査』国税庁
『若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③ ― 平成29年版「就業構造基本調査」より―』労働政策研究・研修機構(JILPT)

LIMO編集部