2000年代から車載用アンテナやTVチューナー、ドライブレコーダーを手がけてきた株式会社慶洋エンジニアリングが、近年大きな戦略転換を行っています。

カー用品と並行して、Wi-Fiデジタルカメラやスマートフォン向けの自撮りモニターなどのガジェットを企画・開発し、市場で注目を集めています。

なぜ車載機器メーカーが、デジカメやスマホアクセサリーを開発するようになったのでしょうか。同社の中井利幸社長にインタビューし、事業の転換点や商品企画の考え方、代表的な商品の開発背景を聞きました。

1. OEM事業で培った経験を、自社ブランドの商品づくりへ

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出所:株式会社慶洋エンジニアリング

出所:株式会社慶洋エンジニアリング

慶洋エンジニアリングは、東京都港区に本社を置く電子機器メーカーです。1986年に設立し、長年にわたって車載用電子機器や通信機器の設計・開発・製造・販売を手がけています。

取引先のブランドで製品を製造するOEM事業が収益の柱で、車載用アンテナやTVチューナーなどの受託製造を行ってきましたが、アンテナを取り巻く市場環境が変化し、近年はさまざまな課題に直面していました。

そこで同社が力を入れるようになったのが、自社ブランド「KEIYO」の商品開発です。受託製造で培ってきた企画力や技術力、製造に関する知見を生かし、自社で発想した製品を市場に送り出す取り組みを推し進めています。

これはOEM事業からの脱却を意味するものではありません。中井社長は「自社ブランドで独自性のある製品を開発することで、その企画や技術に価値を感じた取引先からOEMの依頼を受ける形も目指している」と話します。

自社ブランドの製品を通じて市場の反応を探りながら、独自の企画を育てていく。こうした方針が、同社の商品ラインアップを広げる背景にあります。

2. 家電量販店との関係がデジカメ開発のきっかけに

慶洋エンジニアリングの中井利幸社長2/11

慶洋エンジニアリングの中井利幸社長

出所:株式会社慶洋エンジニアリング

車載機器以外の商品を開発するようになった経緯には、家電量販店との取引も関係しています。

2018年ごろにドライブレコーダー市場が急成長した際、家電量販店でも同カテゴリーを取り扱う動きが加速。それに伴い、同社と家電量販店との関係性も強化されます。

その過程で接点ができたのが、デジタルカメラなどを担当する量販店のバイヤーでした。車載機器とは少し遠い「デジカメ」の企画が立ち上がったのは、いかに量販店で商品を展開してもらうかを意識してのことでした。

ただ、売り場に新商品を導入してもらうには、既存商品との差別化が求められます。そのために車載機器の開発で培った経験を生かしつつ、尖った特徴を持たせた商品の開発をする必要がありました。

3. スマホとの連携機能にこだわったWi-Fiレトロデジタルカメラがヒット

同社の新しい方針を軌道に乗せることになった商品が、Wi-Fiレトロデジタルカメラ「AN-DC003」です。

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出所:株式会社慶洋エンジニアリング

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本製品は、スマートフォンとWi-Fi接続し、専用アプリを使って撮影した写真や動画を転送できるというもので、レトロ調の写真を手軽に撮影できることも特徴です。

約800万画素とスペックは抑えられていますが、それえゆえに記録できる懐かしさのある写真の質感が、逆に目新しさとして受け入れられヒット。現在はシリーズ展開も行われています。

もうひとつ注目したいのが、スマートフォンの外側カメラを使った自撮りをサポートする「Camee(キャミー)」シリーズです。

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出所:株式会社慶洋エンジニアリング

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スマートフォンの外側カメラは、一般的に自撮りで使う内側カメラよりも高画質な撮影が期待できます。一方で、撮影者自身が画面を確認しにくいという問題があります。

Cameeは、スマートフォンの外側カメラで撮影しながら、手元のモニターで構図や表情を確認できるという製品で、ユーザーの「こんなの欲しかった」というニーズに応えました。

TikTok Shopの日本での展開に合わせて商品を投入したことも、販売が伸びる要因になったようです。

現在はモニター側でタッチ操作できる「Camee Neo」や3色の補光ライトを搭載する「Camee+」など、ラインアップも拡充しています。

4. 高機能化だけでなく、日本のユーザーが使いやすい商品へ

デジタルガジェットは多くのメーカーがしのぎを削る競争が激しい市場です。そのなかで、慶洋エンジニアリングはどのような点を意識しているのでしょうか。

中井社長は、同社の強みについて、最先端の技術そのものを追求するのではなく、製品を検証し、日本市場のユーザーに合うようにブラッシュアップしていける対応力を挙げています。

各商品のスペック自体は高くありませんが、Wi-Fiデジカメであれば撮影した写真をスマートフォンに簡単に転送できる機能、自撮りモニターでは画角を確認しながら外側カメラで撮影できるなど、体験価値を高めることでユーザーの支持を獲得しています。

機能で細分化されたラインアップ展開は、ユーザーのニーズを満たすだけでなく、販売店での売りやすさにもつながっています。こうした戦略はOEM事業で取引先と向き合ってきた経験や家電量販店との関係が実を結んでいる部分といえるでしょう。

5. Amazonプライム感謝祭でKEIYOの人気ガジェットがお得に

KEIYOブランド商品は、Amazonプライム感謝祭でお得なセールを実施中です。セール期間は先行セールが10月13日~15日、本セールが10月16日~19日となっています。

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出所:株式会社慶洋エンジニアリング

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主な対象商品とセール価格は以下の通りです。

5.1 シールプリントデジカメ「ハルプリ AN-DC005」

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出所:株式会社慶洋エンジニアリング

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  • 通常価格:6980円
  • セール価格:3980円(約43%OFF)

5.2 電動浄水器「AN-S152」

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出所:株式会社慶洋エンジニアリング

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  • 通常価格:1万6800円
  • セール価格:1万4060円(約16.3%OFF)

5.3 リアモニター「AN-M039」

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  • 通常価格:2万2800円
  • セール価格:1万9380円(15%OFF)

5.4 デジタルミラー「AN-R121」

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  • 通常価格:2万3700円
  • セール価格:2万230円(約14.6%OFF)

5.5 デジタル缶バッジ「AN-S173」

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  • 通常価格:3480円
  • セール価格:2980円(約14.4%OFF)

5.6 大型タブレットモニター「AN-M036」

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  • 通常価格:7万5800円
  • セール価格:6万8220円(10%OFF)

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参考資料

大蔵 大輔