昭和や平成の記念行事に合わせて発行された金貨を、引き出しや金庫にしまったままにしているご家庭もあるのではないでしょうか。額面は1万円や10万円でも、中身は純金です。

財務省の「記念貨幣一覧」(2026年9月11日現在)によると、平成2年の天皇陛下御即位記念10万円金貨は純金30グラム、昭和61年・62年の天皇陛下御在位60年記念10万円金貨は純金20グラムです。田中貴金属工業によると、2026年10月14日9時30分に公表した金の店頭買取価格は、1グラムあたり2万3113円でした。

この記事では、主な記念金貨の額面と金の量を一覧で確認し、その日の金価格を当てはめた計算例と、記念貨幣を額面どおりのお金として使うときのルールを見ていきます。

1. 記念金貨の額面と金の量は、財務省「記念貨幣一覧」で確かめられる

記念金貨の額面・素材・量目(重さ)・発行枚数は、財務省が公表している「記念貨幣一覧」にまとまっています。金貨はいずれも素材が「金〔純金〕」と記載されています。

1.1 10万円金貨は2種類。天皇陛下御即位記念は30グラム、天皇陛下御在位60年記念は20グラム

額面10万円の金貨は、昭和61年・62年銘の天皇陛下御在位60年記念と、平成2年銘の天皇陛下御即位記念の2種類です。同じ額面でも、含まれる金の量は20グラムと30グラムで、1.5倍違うことがわかりますね。

発行枚数は、天皇陛下御在位60年記念が昭和61年銘1000万枚と昭和62年銘100万枚、天皇陛下御即位記念が200万枚です。平成5年銘の皇太子殿下御成婚記念5万円金貨も、純金18グラムで200万枚発行されました。

主な記念金貨の額面と金の量・発行枚数1/2

財務省の記念貨幣一覧をもとに、10万円金貨2種類・5万円金貨・1万円金貨の額面、純金の量目、発行枚数を並べた表

出所:財務省「記念貨幣一覧」をもとにLIMO編集部作成

財務省の「記念貨幣一覧」によると、主な記念金貨の額面と金の量(純金)、発行枚数は次のとおりです。

  • 天皇陛下御在位60年記念(昭和61年・62年):額面10万円・20グラム・1100万枚(昭和61年銘1000万枚、昭和62年銘100万枚)
  • 天皇陛下御即位記念(平成2年):額面10万円・30グラム・200万枚
  • 皇太子殿下御成婚記念(平成5年):額面5万円・18グラム・200万枚
  • 天皇陛下御在位10年・20年・30年記念、天皇陛下御即位記念(令和元年):額面1万円・20グラム・5万~20万枚
  • 長野オリンピック記念などの1万円金貨:額面1万円・15.6グラム

1.2 1万円金貨は20グラムと15.6グラム。発行枚数は1種類あたり数万枚から20万枚

額面1万円の金貨は、天皇陛下の御在位10年・20年・30年記念と令和元年の天皇陛下御即位記念が純金20グラムです。長野オリンピック、2002FIFAワールドカップ、東日本大震災復興事業、2020年東京オリンピック・パラリンピック、2025年日本国際博覧会などの記念1万円金貨は15.6グラムです。

1万円金貨の発行枚数は、天皇陛下御在位10年記念の20万枚に対し、御在位30年記念と令和元年の御即位記念はそれぞれ5万枚です。10万円金貨と比べると、1種類あたりの枚数は大きく違います。