2. 【課長級・係長級】学歴別の所定内給与額、大学卒と高校卒の差は係長級で4万3700円

課長級と係長級、役職のない非役職者についても、大学卒と高校卒の所定内給与額の差を確認します。

2.1 課長級は大学卒56万8200円、高校卒44万8600円で差は11万9600円

課長級の所定内給与額は学歴計で52万9200円です。大学卒は56万8200円、高校卒は44万8600円で、差は11万9600円でした。大学院卒は67万1100円です。

2.2 係長級は大学卒41万7300円、高校卒37万3600円で差は4万3700円

係長級の所定内給与額は学歴計で39万9200円です。大学卒は41万7300円、高校卒は37万3600円で、差は4万3700円にとどまりました。

2.3 非役職者は大学卒34万2500円、高校卒28万2900円で差は5万9600円

非役職者では、大学卒が34万2500円、高校卒が28万2900円で、差は5万9600円でした。係長級の差4万3700円より大きくなっています。

大学卒と高校卒の差は、部長級の17万3600円が最も大きく、課長級が11万9600円、係長級は4万3700円でした。

3. 毎月勤労統計調査2026年8月分、一般労働者の所定内給与は35万3346円で3.8%増

厚生労働省は2026年10月7日に、毎月勤労統計調査の2026年8月分の結果速報を公表しました。事業所規模5人以上の結果で、役職や学歴の区分はありません。

3.1 一般労働者の所定内給与の3%以上の伸びは8か月連続、1994年1月の調査開始以来

2026年8月の一般労働者の所定内給与は35万3346円で、前年同月と比べて3.8%増えました。3%以上の伸びが8か月続くのは、調査を始めた1994年1月以来のことです。

一般労働者の現金給与総額は39万9849円で3.7%増でした。パートタイム労働者の時間当たり給与(所定内給与)は1472円で、4.3%増えています。

3.2 実質賃金は1.5%増で8か月連続のプラス

物価の動きを差し引いた実質賃金(現金給与総額)は、前年同月と比べて1.5%増で、8か月連続のプラスでした。実質化に使う消費者物価指数(持家の帰属家賃を除く総合)は2.2%の上昇です。

毎月勤労統計調査の金額は事業所規模5人以上・2026年8月分で、賃金構造基本統計調査(企業規模10人以上・令和7年6月分)とは調査の対象も時点も違います。2つの金額は並べて比べられません。

令和7年賃金構造基本統計調査では、部長級の所定内給与額は大学卒が68万7800円、高校卒が51万4200円でした。大学卒と高校卒の差は、係長級では4万3700円です。

自分の給与と比べるときは、給与明細の基本給と手当から残業代を除いた額を、同じ役職・学歴の所定内給与額と並べると確かめられます。

ここからは、部長級の学歴構成と年収の目安を試算し、学歴による差と役職による差を比べていきます。

宮野 茉莉子

同じ部長級でも、学歴によって月給の平均には差があります。一方で、役職が上がったときの給与の増え方は、高校卒でも大学卒でも大きいのが統計からわかります。学歴は変えられなくても、役職や働き方の選択で収入は変わります。