「希望している保育園に入園したい」「保育園に預けて働きたい」と考えている家庭は非常に多く、「無事に入園できるだろうか」という不安の声が高まっているのが現状です。とくに激戦区に住んでいる方は、子どもが小さいうちから保活に取り組んでいるケースも珍しくありません。

なかには、「保活がこんなに大変だったなんて…」とヘロヘロになっているママの姿も目にします。では、一体どのような苦労が待っていたのでしょうか。当時の状況や保活を乗り越える工夫を聞いてみました。

まだまだ多い待機児童数

待機児童問題の改善のため、自治体ではさまざまな取り組みが行われています。ところが、未だに多くの課題が残っているようです。

厚生労働省が2019年9月に公表した「保育所等関連状況取りまとめ(平成31年4月1日)及び「子育て安心プラン」集計結果」によると、保育園に関する現状は以下の通りに示されました。

・保育所等利用定員は289万人(前年比8万8千人の増加)
・保育所等を利用する児童の数は268万人(前年比6万5千人の増加)
・待機児童数は16,772人で前年比3,123人の減少

前年に比べ保育の受け皿が拡大しているものの、16,772人もの待機児童が発生しています。「子どもを保育園に預けたい」と考えているママたちが必死に保活をするのも、無理はないのかもしれませんね。

保活の苦労エピソード

では、保活にはどんな苦労が待ち受けているのでしょうか。実際に保活に取り組んだママたちに、当時の状況を振り返ってもらいました。

・「子どもが0歳の頃、翌年の4月からの入園を申し込む『保育所等利用申込受付』に参加しました。開始時刻を少し過ぎて現地に到着したら、まさかの100人待ち…。いつまで経っても呼ばれないわ、子どもは泣き出すわで、もう大変でした」

・「妊娠中から周辺の保育園をチェックし、評判がよく通いやすいところに目星を付けていました。しかし、希望していた保育園にはあっさりと落選。それどころか、第5希望の保育園になんとか入園できた…という結果でした」

・「認可保育園に入れなかったときのことを考え、認可外保育園の申し込みをしようとした時のこと。電話で『申し込みが殺到していて、今すぐには案内できない』と断られてしまいました。この辺りは激戦区だと覚悟はしていたものの、まさかここまでとは…」

・「『子どもが生まれたら保育園のことを考えよう』と思っていたものの、いざ育児が始まったら毎日大忙し。ただでさえ寝不足でフラフラなのに保活なんて…。生まれる前から保活に取り組んでおくべきだったと後悔しました」

第一希望の保育園に入園するためにしたことは?