就職や転職で企業を選ぶときは、何としてもブラック企業は避けたいですよね。
職場のブラックな状況に悩んでいるなら、健康に支障が出る前の対処をおすすめします。

ただ、何を目安に「ブラック」と判断すればいいの?という人も多いのではないでしょうか。ブラックな職場を経験した人の体験談や、ブラック企業を見極める方法を紹介します。

ブラックな職場とは?3つの体験談

ブラック企業で肉体的、精神的に限界となり、転職した人たちの体験談を紹介します。

【Aさん】シフト制で32連勤、休暇申請が通らない

Aさんの仕事には夜勤シフトがありました。日勤と夜勤がつながり、休みなしの32連勤となるシフトの組み方もあったとか。体力仕事の連勤で、日中に意識が途切れたり、車の運転中に意識が遠のいたりするようになり、危機を感じたAさんは、上司に休みを申請しました。しかし、上司には「この忙しい時期に休むのか、周りのことを考えろ。別にやめてもいい、お前の代わりはいくらでもいる」と言われたのです。

【Hさん】先輩の陰湿なパワハラ

Hさんは、先輩のパワハラに精神的に参ってしまいました。異動で隣の席になった先輩に、怒鳴られる日々が続いたのです。「なんでそんなに頭が悪いの?」「どうやって生きてきたの?」「一回死んで人生やり直して来い」「お前の親はこんな姿を見てどう思うだろうな」など、人格を否定するような罵声を浴びる毎日。Hさんは、自己判断できなくなるほど精神状態が悪化し、周りの説得で病院を受診。「うつ病」と診断されましたが休職できず、辞職に至りました。

【Sさん】上司のセクハラが横行する職場

Sさんは、セクハラの横行する職場に嫌気がさしました。日常的な上司のボディタッチからお酒の席でキスをねだられることも。出張で同行した上司にホテルに誘われたときは、人事に連絡しました。しかし、何も動いてくれないどころか、Sさんを説得してきたと言います。同僚はといえば「それくらいよくない? 私なんてもっとひどい目に遭ってる」と被害者のSさんを責めたのだそうです。

国はどう捉える?ブラック企業の対処法

厚生労働省の委託事業者である安全衛生優良企業マーク推進機構は、ブラック企業を「コンプライアンス(法令や規則)を遵守していない企業のこと」としています。