この「シナスタジア(共感覚)」も、じつはSNSの投稿を見て知りました。

「数字(もしくは文字)が色に見える」という現象。

例えば「5+3」という計算式、答えは「8」ですよね。
ですが、とある少年は答えが毎回「7」になったそうです。そこでその少年のお母さんが訪ねたところ、数字が色に見えるとの返答でした。それを聞いたお母さんはいままでの算数の間違いも納得しました。なぜなら、お母さん自身が「シナスタジア(共感覚)」だったからです。

もしかしたら、娘も?!

この投稿に私が反応したのも、娘に思い当たる節があったからです。

我が家はお風呂場にひらがな表を置いています。このひらがな表、行列ごとに背景色が分かれています。
例えば「あ行」は赤背景、「か行」は青背景…というように。

娘とお風呂に入っている時に、このひらがな表を使って「アイスクリームの『あ』はコレ」なんて、遊びながら文字を読んでいました。
たしか3歳を過ぎた頃だったと記憶しています。ある文字が読めなかった時に、『〇は赤色にあるよ、どれかな?』と言ったのです。そうしたら娘は「えっ?〇は青だよ」と、その文字の背景色とはまったく違う色を口にしたのです。

その時は、『えー?〇は赤色でしょ?』と何気なしに返しました。ですが、その後もひらがな表の背景色で文字を表現すると娘に戸惑う姿が見られたので、色で文字を指すことを止めました。

もしかしたら娘は「シナスタジア(共感覚)」かも?…という点については、まだハッキリと確証を得た訳ではありません。
ですが、母親である私自身が「シナスタジア(共感覚)」という存在を知ったことにより、もし娘が該当したとしても必要以上に驚いたり、専門家のように正しい方法ではないにせよ、せめて困ったり悩んだりするような教え方をしないように、と注意していくことはできるだろう…と思っています。

3人目にして初めて知った「個性」

子どもの個性は1人1人異なるとは言え、上の子ども2人は右利きで文字も数字も「形」で覚えている子達だったので、このような特徴があることすら、私はまったく認識していませんでした。

もし知らずにいたら、私自身ではなく娘が「なんで私だけみんなと違うの?できないの?!」と悩んでいたかもしれません。まずは知ることができて良かった…と思っています。

自分が今まで知らなかったことも、子どもを通じて知ることができました。もしかしたら、あなたもそうかもしれませんね。今回の記事も、そんなあなたのスッキリに多少でもお役に立てたなら嬉しいです。

白藤 さつき