2026年9月下旬、カーシェアリングサービス「タイムズカー」を運営するタイムズモビリティ(パーク24グループ)への不正アクセスにより、会員の運転免許証画像などの本人確認書類が約160万件漏えいしたことが明らかになりました。
「自分の免許証画像が悪用されて、知らない間に借金を背負わされるのではないか」「すぐに免許証を再交付してもらうべきなのか」と不安を募らせている方もいるのではないでしょうか。
運転免許センターなどには再交付を希望する人が相次ぐ一方、1500円〜2700円程度の手数料が自己負担になることへの不満の声も報じられています。
本記事では、タイムズカーの公式発表から漏えいの規模を整理したうえで、免許証の再交付の要否や手数料の具体例、そして慌てて手続きをする前に押さえておきたいポイントを確認していきましょう。
※内容は2026年10月10日時点の公開情報に基づくものです。
1. タイムズカーの流出で何が漏れた?件数と対象者を確認
まず、今回の不正アクセスでどのような情報がどの程度の規模で漏えいしたのかを、タイムズカーの公式発表から確認します。
1.1 アカウント全体で約660万件、本人確認書類の画像は約160万件
タイムズモビリティは2026年9月28日、「『タイムズカーWebシステム』への不正アクセスに関する調査結果および今後の対応について(第2報)」を公表しました。
それによると、第三者に取得されたことが確認されたアカウントは約660万件です。漏えいした情報は対象者により異なりますが、氏名、住所、生年月日、電話番号、メールアドレスのほか、運転免許情報や本人確認書類情報なども含まれています。
翌9月29日の「第3報」では、運転免許証画像などの本人確認書類が漏えいしたアカウント数は約160万件と確認されました。漏えいが確認されている画像としては、運転免許証画像、公共料金の請求書などの現住所確認書類画像、学生プランの場合の学生証画像、家族プランの場合の家族確認書類画像の4種類が挙げられています。
ここで注意したいのは、約660万件のすべてで免許証画像が漏えいしたわけではないという点です。一方で、画像の漏えい対象に含まれていない場合でも、住所や運転免許情報などが漏えいしている可能性は残ります。どの情報が対象になったかは人によって異なるため、同社からの個別の案内で確認することが大切です。
1.2 退会者や入会未完了者も対象。不正利用は現時点で未確認
第2報によると、漏えいの対象にはタイムズカーの現会員だけでなく、退会済みの方や、入会を申し込んだものの手続きが完了しなかった方も含まれています(法人向けのタイムズビジネスサービス会員と、その退会済みの方も対象)。
「数年前に退会したから関係ない」と思い込まず、過去に画像をアップロードしたことがある方は注意が必要でしょう。
同社が公表した「タイムズカーWebサイトへの不正アクセスに関するご質問と回答」(以下、「ご質問と回答」)によると、運転免許情報や画像は、なりすまし対策や問い合わせ対応のため、退会後も7年間保管していたとされています。
なお、第2報の時点では、漏えいした情報が不特定多数に公開された事実や、不正利用の事実は確認されていません。
同社は9月29日から、本人確認書類の漏えいが確認された会員へメールでの個別案内を始めました。退会済みの方へも10月1日から順次案内を進めており、第3報では漏えいの詳細について2週間程度を目処にあらためて案内するとしています。
タイムズカー不正アクセスによる漏えいの規模1/4
出所:タイムズカー「『タイムズカーWebシステム』への不正アクセスに関する調査結果および今後の対応について(第2報)」、同(第3報)をもとにLIMO編集部作成