子育て世代は出費も多く、なかなかお金が貯まらないと悩んでいる人も多いのではないでしょうか。周りはどれくらい貯めているのか、現役を引退したシニア世代はどれくらい貯蓄があるのか、気軽には聞けないことですが気になりますよね。そこで今回は、40歳未満、40代、50代、60代、70歳以上それぞれの貯蓄額・負債額と、見えてきた世代間格差について紹介します。
各世代それぞれの貯蓄額・負債額は?
総務省は、2019年5月17日に「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2018年(平成30年)平均結果-(二人以上の世帯)」を公表。それによると、2人以上世帯の2018年の1世帯当たり貯蓄現在高の平均値は1752万円となっています。
こんなにもみんな貯蓄があるのかと驚かれるかもしれませんが、平均値は「すべて値の合計をデータの数で割った数字」であるため、一部の富裕層により数値が引き上げられる傾向にあります。実際に今回の結果でも、全体の平均貯蓄現在高の1752万円を下回る世帯が約3分の2(67.7%)を占めているので、多くの世帯は平均値より下なのです。
そこで、データを順番に並べた際に真ん中にある「中央値」を見てみると、貯蓄保有世帯の中央値は1036万円、貯蓄「0」世帯も含めた中央値は978万円となっています。
では、各世代の貯蓄現在高の平均値はどのようになっているのでしょうか?
世代別の1世帯あたり貯蓄現在高平均値
40歳未満:600万円
40歳代:1012万円
50歳代:1778万円
60歳代:2327万円
70歳以上:2249万円
次に負債現在高を見てみましょう。全体の負債現在高の平均値は558万円ですが、負債保有世帯は全体の39.9%、負債なし世帯は61.1%。そのため、負債保有世帯で見た平均値は1147万円、中央値は1470万円となっています。
なお、世代ごとの負債現在高の平均値は以下の通りです。
世代別の1世帯あたり負債現在高平均値
40歳未満:1248万円
40歳代:1105万円
50歳代:683万円
60歳代:207万円
70歳以上:104万円