人間だれしも、苦手な人の1人や2人いるものですよね。でも、その相手が自分の母親だった…というケースも珍しくないようです。なかには「母親のここが許せない!」という苛立ちと、「親にイライラするなんて…」という罪悪感の板挟みになっている人も。その苦悩と本音を聞いてみました。

罪悪感を抱える人の悩み

腹が立つ原因があるとはいえ、母親に苛立つ自分にモヤモヤを抱える人たち。一体どのような悩みを持っているのでしょうか。

・「『孫の活躍を見たい!』とはりきって運動会に来てくれるのはいいのですが、「場所取り禁止」「立ち入り禁止エリア」といったルールを守らない母親に腹が立ってばかり。せっかくのイベント気分も、もう台無しです。正直、『もう開催日を教えないでおこうかな…』なんて思っている自分もいます」

・「私の子育てに『もっと話しかけてあげなさい』『抱っこ癖がつくわよ』と口を挟む母親にうんざり。一緒にいるだけでストレスがたまるので、会う頻度はできるだけ減らしています。でも、周りから『親と一緒に子ども服を買いに行った』『両親たちと動物園に行った』という話を聞くと、避けるなんてダメなのかな…と複雑な気持ちになりました」

・「わが家に遊びに来た母親は、いつも『キッチンが汚れているわ』『棚にほこりが溜まっているじゃない』と言いながら勝手に掃除を始めます。いくら身内だからって、あちこち触られるのは不愉快…。今すぐやめてほしいのですが、『母なりに手伝ってくれているつもりなんだ』と思うと文句が言えません」

自分の母親と夫が不仲なケースも

なかには、自分の母親と夫の間でいざこざが起きているケースもあるようです。嫁姑問題と同様、やはり他人同士が理解し合うのは難しいのでしょうか。

・「大企業を辞め、あえて独立の道を選んだ夫。私の母に『〇〇さんは、以前大きな会社に勤めていたのよね』『それなのに…もったいないわ』と言われるのが嫌なようで、いつも陰で文句を言っています。母は褒めているつもりらしいのですが、本人は嫌味だと思っているようで…。お互いの関係は悪くなる一方です」

・「私の母は、よくわが家に食材やお小遣いを渡してくれます。受け取るのはいつも私で、夫からお礼を言うことはほとんどありません。それが気に食わないのか、『あの人は何も言ってくれないのね』『ありがとうの一言も言えないのかしら』と文句を並べる母。夫も、お礼の電話くらいしたらいいのに」

・「お世辞を言えない夫は、私の母が作った料理にも辛口コメントばかり。挙句の果てには、『この角煮、もっと煮込んだ方がいいですよ』なんて上から目線のアドバイスをすることもあります。その結果、うちの母まで『じゃあ外食でもなさってきたら?』と言い出してしまいました…」

「実親同居」のトラブル防止術