もっともな条例制定案のようにも見える、浦添市の動き。しかし、賛成意見と同じくらい反対意見が出たのも事実なのです。深夜に小さい子どもを連れまわして当たりまえのように外食する親が増えることで、子どもたちに多かれ少なかれ健康被害が出るのは確か。子どもたちが健康に育つために必要だということから、条例制定を後押しするような意見が出ました。

一方で、条例で深夜の子連れ外食を禁止してしまうことによって、新たな問題が生まれてしまうのではないかという反対意見も。条例が制定されると、小さな子どもを自宅に置き去りにして外食に行ってしまう親が増える可能性も上がってしまうのです。どちらの意見にも納得できるポイントがあるうえに、簡単に取り締まってしまっていい内容ではないため、条例として制定するには慎重に進めていかなければいけません。条例で制定してしまって“はい、終わり”ではなく、なぜ子連れで深夜に外食をしなければいけないのかというところに焦点を当てることが大切なのではないかと思います。

まとめ

簡単に“これはOK!これはダメ!”と答えが出せるような問題ではないので、根本的な問題が解決されるような仕組みができることがベストなのではないでしょうか。きれいごとではなく、子どもたちが安心して過ごせる世の中、大人が不安なく子育てできる世の中が生まれればいいなと思います。

川西 まあさ