海外のSNSでは、犬や猫といった動物を保護し、懸命に救おうとする「動物レスキュー」の様子を紹介した投稿がInstagramで注目を集めています。

今回、LIMO編集部がピックアップするのは、海外で動物保護をしているDog Care ClinicさんのInstagramアカウント@dogcareclinicevの投稿。

感染症にかかっていた犬が保護され、見違えるように回復していく姿を動画で紹介してくださっています。

執筆時点で約300件のいいね!がつくなど話題となった本投稿の中でも、特に胸を打たれるシーンやSNSでの反響をまとめてご紹介します。

また記事中では、実際に犬を迎える際の生涯費用はどれくらいかについても解説していきます。

※投稿の画像は【写真】をご参照ください。

1. 感染症にかかっていた犬「ビリー」を保護

真菌感染症で毛が抜け落ちていた当時のビリー1/2

真菌感染症で毛が抜け落ちていた当時のビリー

出所:@dogcareclinicev

海外のSNSで感染症にかかっていた犬の救出劇が話題を呼んでいます。救出された犬の名前は「ビリー」。

ビリーは毛が抜け落ちた姿でさまよっていたところを、観光客によって救助され、保護団体へやってきました。

検査の結果、ビリーは真菌感染症にかかっており、皮膚のあちこちが裂けて無数のかさぶたができていました。

地域の人達はビリーが苦しんでいることを知りつつ放置しており、見かねた観光客が手を差し伸べたのだそうです。

毛が生えそろい、元気に暮らすビリー2/2

毛が生えそろい、元気に暮らすビリー

出所:@dogcareclinicev

真菌感染症の治療には時間がかかるといわれていますが、ビリーは目覚ましい回復を遂げ、2か月後には完全に毛が生えそろいました。

現在は保護団体の施設で、元気に暮らしています。

ネット上ではビリーの回復を祝福する声が、多数寄せられていました。

――以上、海外のSNSで話題のワンちゃんでした。

2. 著者からの一言コメント

森川 ちづる
苦しんでいたビリーを助けたのが現地の人ではなく、通りすがりの観光客だったという事実が重く響きました。

ビリーが患っていた真菌感染症は、カビの一種である皮膚糸状菌が原因で起こる病気です。円形に毛が抜け落ちたり、かさぶたができたりするのが特徴で、人にもうつる可能性がある人獣共通感染症の一つでもあります。免疫力が落ちている動物ほど重症化しやすく、全身に広がると治療に数か月かかることも珍しくありません。治療には抗真菌薬の投与に加え、こまめなシャンプーや薬浴、住環境の整備も必要で、根気強いケアが求められます。見た目の変化が目立つ病気だけに、周囲から敬遠されやすいという難しさもありますが、ビリーのように適切な治療を受ければ、きれいな毛並みを取り戻すことは十分可能です。

2か月で毛が完全に生えそろったビリーの姿は、諦めずに関わった人たちの支えがあってこそだと思います。彼がこれからも元気に過ごせますように。

3. 命を迎える覚悟のために。犬の生涯費用はどれくらい?

過酷な環境から救い出された犬たちの姿を見ると、命を預かることの重みを改めて感じます。実際に犬を迎える際には、平均寿命まで見据えた生涯費用を知っておくことも大切です。

2025年のデータでは、犬全体の生涯必要経費は平均「278万4190円」で、超小型犬は「300万2239円」と、体の大きさに関わらず高額になる傾向があります。

私はアナリストとして、金額は「総額」と「単位あたり」の両面で見る癖をつけてきましたが、犬の生涯費用もその視点で眺めると発見があります。ペットフード協会の令和7年(2025年)調査では、犬の生涯必要経費は平均278万4190円。大きさ別では超小型が300万2239円で最も高く、中型・大型(277万5565円)を上回っています。

(中略)

もう一つ大切なのは、費用が毎年一定ではないことです。記事も触れているとおり、初年度は用品やワクチン、高齢期は医療費と、支出には山があります。ですから総額の大きさに身構えるより、「年あたり約20万円を、毎月に均してコツコツ備える」と捉えるほうが現実的です。早めの積立や、必要に応じた保険の検討でこの山谷をならしておくと、長い時間を穏やかに過ごせるのではないでしょうか。

犬の生涯必要経費は約278万円、大きさ別では超小型犬が300万超と最高。平均寿命から算出した「一生分の費用」
犬の生涯必要経費は約278万円、大きさ別では超小型犬が300万超と最高。平均寿命から算出した「一生分の費用」

フード代や医療費、トリミング代などを含め、2023年から3年連続で上昇を続けています。最後まで責任を持って迎えるためにも、一度知っておいてもよいかもしれませんね。

参考資料

森川 ちづる