海外のSNSでは、犬や猫といった動物を保護し、懸命に救おうとする「動物レスキュー」の様子を紹介した投稿がYouTubeで注目を集めています。

今回、LIMO編集部がピックアップするのは、インドを拠点に動物保護活動を行う「Animal Aid Unlimited, India」さんのYouTubeアカウント@AnimalAidUnlimitedの投稿。

投稿されたのは、疥癬によって全身の毛の多くを失い、耳にも痛々しい傷を負った状態で、たった一匹でうずくまっていた老犬「ソリー」の様子。発見時は衰弱しきっていたソリーですが、すぐに治療が始まり、多くの人々に見守られながら少しずつ回復していく姿が紹介されています。

執筆時点で3万1000回再生、約4700件のいいね!がつくなど話題となった本投稿の中でも、特に胸を打たれるシーンやSNSでの反響をまとめてご紹介します。

また記事中では、犬の生涯費用についても解説していきます。

※投稿の画像は【写真】をご参照ください。

LIMO アニマル・ストーリー部
疥癬という寄生虫によって全身の毛の多くを失い、耳にも痛みを伴う傷を抱えていた老犬「ソリー」。投稿者らが見つけたとき、ソリーはたった一匹でうずくまり、やせ細った姿だったといいます。保護後はすぐに治療が始まり、好物の食事や、日々代わる代わる寄り添う人々の手によって、ソリーは少しずつ元気を取り戻していきました。子犬のような無邪気なはしゃぎ方こそ見せないものの、その瞳には確かな安心と愛情が宿っており、多くの人の手によるケアがソリーに笑顔を取り戻させたことがうかがえます。

1. 【疥癬で衰弱していた老犬】発見時の痛ましい姿

疥癬で毛が抜け落ちたソリーの体1/7

疥癬で毛が抜け落ちたソリーの体

出所:@AnimalAidUnlimited

投稿によると、ソリーは寄生虫による疥癬に苦しみ、全身の毛の多くを失っていたといいます。テロップでは「疥癬がソリーの体だけでなく、心まで傷つけていた」と紹介されており、耳にも痛みを伴う傷を負っていました。発見されたときのソリーは、たった一匹でうずくまり、やせ細った姿だったといいます。

保護後はすぐに治療が始まり、症状をやわらげるローションの塗布や、隅々までの健康チェックが行われました。ソリーはスタッフの手を大人しく受け入れ、隅々まで体をチェックさせてくれたと紹介されています。

治療を受け、少しずつ立ち上がろうとするソリー2/7

治療を受け、少しずつ立ち上がろうとするソリー

出所:@AnimalAidUnlimited

治療が進むにつれ、ソリーは立ち上がれるようにはなったものの、足元はまだおぼつかず、歩くにはさらに体力が必要な状態だったといいます。

それでも、ようやく安全な場所にいると分かっているかのような穏やかな様子だったと投稿では伝えられています。

2. 【笑顔を取り戻して】多くの手に支えられた回復への道のり

毛が生え始め、施設内を歩くソリー3/7

毛が生え始め、施設内を歩くソリー

出所:@AnimalAidUnlimited

投稿によると、治療開始からしばらく経つと、ソリーの毛は少しずつ生え始め、体重も戻ってきたといいます。

好物の食事を与えられ、日替わりで多くの人々がそばに寄り添い続けたことが、回復を後押ししたと紹介されています。

保護施設のスタッフに笑顔で寄り添われるソリー4/7

保護施設のスタッフに笑顔で寄り添われるソリー

出所:@AnimalAidUnlimited

投稿では、ソリーは子犬のように尻尾を振り回すような元気こそ見せないものの、その瞳を見れば、注がれた愛情をしっかりと感じ取り、同じだけの愛情を返してくれていることに疑いの余地はないとつづられています。

生きていることを心から喜んでいるかのようなソリーの様子に、多くの利用者が心を動かされました。

コメント欄では

  • 「愛おしい子。Animal Aidさん、本当にありがとうございます」
  • 「チームの皆さん、本当にありがとうございます。皆さんとすべての動物に幸あれ」

など、ソリーの回復を喜び、保護団体への感謝を伝える声が多数寄せられていました。

――以上、海外のSNSで話題のワンちゃんでした。

3. 著者からの一言コメント

LIMO アニマル・ストーリー部
今回のソリーの投稿をリサーチする中で強く印象に残ったのは、「疥癬がソリーの体だけでなく、心まで傷つけていた」というテロップの言葉です。毛を失い、耳に傷を負い、たった一匹でうずくまっていたソリーの姿からは、身体的な苦痛だけでなく、深い孤独や心細さも伝わってきました。それでも、好物の食事や、日替わりで寄り添い続けた人々の手によって、ソリーが少しずつ立ち上がり、毛を取り戻し、最後には穏やかな表情を見せるまでになった経過には、地道なケアの積み重ねが持つ力を感じさせられました。もし道端で毛が抜け落ち、皮膚が荒れた様子の犬や猫を見かけたときは、自己判断で薬を塗ったり無理に触れたりせず、まずは地域の動物保護団体や獣医師に相談することを心がけてほしいと思います。疥癬は放置すると重症化しやすい一方、早期に治療を始めれば回復が見込めるケースも多いといわれています。今回の記事を通じて一番伝えたいのは、たとえ子犬のような元気なしぐさを見せなくても、注がれた愛情を静かに受け止め、同じだけの愛情を返してくれる命があるということです。ソリーがこれからも、安心できる環境で穏やかな日々を過ごせることを願っています。

4. 命を迎える覚悟のために。犬の生涯費用はどれくらい?

過酷な環境から救い出された犬たちの姿を見ると、命を預かることの重みを改めて感じます。実際に犬を迎える際には、平均寿命まで見据えた生涯費用を知っておくことも大切です。

2025年のデータでは、犬全体の生涯必要経費は平均「278万4190円」で、超小型犬は「300万2239円」と、体の大きさに関わらず高額になる傾向があります。

私はアナリストとして、金額は「総額」と「単位あたり」の両面で見る癖をつけてきましたが、犬の生涯費用もその視点で眺めると発見があります。ペットフード協会の令和7年(2025年)調査では、犬の生涯必要経費は平均278万4190円。大きさ別では超小型が300万2239円で最も高く、中型・大型(277万5565円)を上回っています。

(中略)

もう一つ大切なのは、費用が毎年一定ではないことです。記事も触れているとおり、初年度は用品やワクチン、高齢期は医療費と、支出には山があります。ですから総額の大きさに身構えるより、「年あたり約20万円を、毎月に均してコツコツ備える」と捉えるほうが現実的です。早めの積立や、必要に応じた保険の検討でこの山谷をならしておくと、長い時間を穏やかに過ごせるのではないでしょうか。

犬の生涯必要経費は約278万円、大きさ別では超小型犬が300万超と最高。平均寿命から算出した「一生分の費用」
犬の生涯必要経費は約278万円、大きさ別では超小型犬が300万超と最高。平均寿命から算出した「一生分の費用」

フード代や医療費、トリミング代などを含め、2023年から3年連続で上昇を続けています。最後まで責任を持って迎えるためにも、一度知っておいてもよいかもしれませんね。

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参考資料