日経平均が年初来高値更新、相場の潮目の変化とは?

【日経平均株価】テクニカル分析 2019年10月27日

日経平均は5日続伸で年初来高値を更新

2019年10月25日の日経平均株価の終値は、前日より49円21銭高の22,799円81銭となりました。5日続伸で、終値ベースで年初来高値を更新しました。

先週は、米中貿易協議の進展や米企業の業績などへの期待から、国内外の株式市場で買いが先行する動きとなりました。米ダウ工業株30種平均は最高値に迫っており、日本株も連れ高になりました。足元で円安・ドル高傾向であることも好条件になっています。

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個別銘柄では、エーザイ(4523)が22日、アルツハイマー型認知症治療薬の承認を米国で申請すると発表したことから、23日の東京株式市場でストップ高、その後24日、25日も大幅高となり日経平均を押し上げました。

今週の動きはどうなるでしょうか。米中貿易協議については「部分合意」が進展しているという報道が伝わっており、摩擦のリスクは、いったんは後退しそうです。米株式市場では、中国関連銘柄をはじめ好業績企業の銘柄が広く買われています。25日のダウ平均は、前日比152ドル53セント高の26,958ドル06セントで終えるなど、日経平均にも追い風です。

ただし今週はいくつか注目されるイベントが重なることから、様子見の展開になるかもしれません。

まず29~30日には米連邦準備制度理事会(FRB)の公開市場委員会(FOMC)が行われます。利下げの決定は織り込み済みですが、今後さらに追加利下げがあるのか、あるいはいったん打ち止めとなるのか、声明文などの内容が注目されることになりそうです。

30~31日には日銀の金融政策決定会合が開かれます。FRBの利下げ観測に対して、日銀は追加の金融緩和を見送るとの見方が優勢です。

今週はほかにも、30日は米GDP(7~9月期)の速報値発表、31日はユーロ圏GDP(同)速報値、10月中国製造業購買担当者景気指数(PMI)の発表、11月1日には10月の米雇用統計の発表など、重要指標の発表が数多く予定され、急な値動きもありそうです。柔軟に対応したいところです。

チャートの形は上昇トレンド継続を示す

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週は、窓を大きくあけて上昇しました。先週はこの窓を埋めることなく上昇を維持できるかどうかがポイントでした。

結果として、5日移動平均線に下値をサポートされ、堅調に推移しました。24日には小幅ながら、さらに窓をあけて上昇するような動きもありました。

今後の展開はどうなるでしょうか。チャートはとてもいい形になっています。5日線が25日線を、25日線が75日線を、それぞれ下から上に抜けるゴールデンクロスになっていることに加え、3本が扇型のように開いています。これは典型的な上昇トレンドの形です。

注目すべきはさらに長期の移動平均線である200日線が上向いてきたことです。200日線は過去1年あまりずっと下向きでした。まさに相場の潮目が変わりつつあります。目線は上に持っていいでしょう。

上値メドとしてはまず、目先意識されやすい23,000円があります。過去に売買が積み上がっているところで、抜けるまでにパワーがかかるかもしれません。しかし、抜けてしまえば強い下値サポートラインになります。その後は2018年10月2日の24,270円あたりが目標になるでしょう。

逆に、今月に入ってから急上昇を続けていることから、利益確定の売りなど若干の調整が入ることも考えられます。ただし、その場合でも、足元の戻り高値である9月19日の22,255円や25日線の22,300円あたりで下げ渋るのではないでしょうか。

下原 一晃

参考記事

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下原 一晃

マーケティング会社、リクルートなどを経て、PRプランナー・ライターとして独立。
株式投資、投資信託をはじめとする資産形成や、年金、相続などに関する情報提供を行っている。あわせて、個人投資家がテクニカル理論を身に付けるためのヒントや知識の紹介にも取り組んでいる。
日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA)。