10月から消費税が増税されましたが、キャッシュレス決済でポイント還元を受けると現金決済よりお得になる場合があります。具体的には、キャッシュレス・消費者還元事業に登録した事業者には補助金が支給されるなどの支援があるので、対象店舗で買い物をする場合、クレジットカード・デビットカード・電子マネー・QRコード決済を利用すると2020年の6月までは2%〜5%の還元を受けることができ、実質増税の影響はなくなるのです。

政府はキャッシュレス決済を推進しており、今後もキャッシュレス決済のシェアは広がっていくと予想されます。しかし一方では、キャッシュレス決済に懸念を抱く人も少なくありません。どんなことに不安を感じているのでしょうか。

「つい使いすぎる」「お金を使っている感覚がない」という声も?

キャッシュレス決済は、現金を引き出す必要がないのでATMに行く手間が省け、出金時に手数料がかからないというメリットがあります。また、特にスマホを利用するQRコード決済には様々な企業が参入し、各社がシェアを広げる目的でポイント還元キャンペーンを頻繁に実施しているため、現金に比べてお得に買い物ができるチャンスも多いのです。

しかし、キャッシュレス決済を利用した人の声には以下のようなものもあります。

「ポイントが還元されるから、ついつい使いすぎてしまう」
「財布の中身は減らないからお金を使ってる感覚がない」

政府には消費を喚起して経済を活性化させたいという狙いがあるので、思惑通りかもしれません。ただ、利用者としては実際に現金で支払わないと気持ちが大きくなってしまうので、お金の管理に不安を感じるという人もいるようです。

「キャッシュレス派」と「現金派」の貯蓄増価額に大きな差が

では、キャッシュレス派は本当にお金を使いすぎてしまっているのでしょうか。ジェーシービー(JCB)が全国の20~69歳の男女1000人を対象に行なった『キャッシュレスとデビットカード利用意向に関する実態調査2019』(2019年3月28日発表)によると、実はキャッシュレス派の方が現金派に比べて貯蓄スピードが早いということが分かりました。