この調査の結果では、昨年1年間に増加した貯蓄額の全体平均値は57万2000円です。これを「キャッシュレス派」と「現金派」に分けて算出すると、1年間の平均貯蓄増加金額はキャッシュレス派が83万2000円で、現金派の34万2000円の2.4倍と、大きく差をつける結果になったのです。

現金派の方がお金の使い方に慎重なイメージがあるかもしれませんが、実はキャッシュレス決済を積極的に活用している人の方がお金に関する知識やスキルがあり、貯蓄に対する意識が高いのかもしれません。

たしかにキャッシュレス決済でも、利用の都度リアルタイムで利用額を確認すれば使い過ぎを防止できますし、明細が残るので現金よりも使い道が把握しやすくなります。

また、クレジットカード利用ならば各社のポイント還元などがあり、QRコード決済でクレジットカードを登録すればクレジットカード会社とQRコード決済サイトのポイントを二重取りすることもできるので、さらにお得になるのです。

「セキュリティが不安」という声もあるかもしれませんが、クレジットカードを紛失して第三者に使われてしまっても、クレジットカードの保証で返金されるケースが多いので、現金を持ち歩くより安全と見ることもできます。また、QRコード決済も定期的にパスワードを変えるなどの自己防衛をすることで、情報漏洩や不正アクセスのリスクを抑えることができます。

おわりに

キャッシュレス決済は、使い方を理解して導入するまでは「めんどくさい」と思いがちですが、上手く利用すればポイント還元でお得に買い物ができたり、お金の管理がしやすくなるなどのメリットがあります。導入すれば消費税の増税分や各社のポイント還元の恩恵に預かることができるので、増税が家計に響くと感じている方はキャッシュレス決済に移行してみてはいかがでしょうか。

LIMO編集部