海外のSNSでは、犬や猫といった動物を保護し、懸命に救おうとする「動物レスキュー」の様子を紹介した投稿がYouTubeで注目を集めています。

今回、LIMO編集部がピックアップするのは、海外で動物保護活動を行う団体「Adăpostul Speranța(希望の保護施設)」さんのYouTubeアカウント@adapostulsperanta7404の投稿。

投稿には、ルーマニア・スロボジアの保護施設から数か月前にAdăpostul Speranțaへ移されてきた犬デクスターが、長年の苦しみのなかでいまだ人への強い恐怖を抱えながらも、根気強い脱感作トレーニングを通じて少しずつ人を信じ始めている現在の様子が綴られています。

執筆時点で97回再生、約29件のいいね!がつくなど話題となった本投稿の中でも、特に胸を打たれるシーンやSNSでの反響をまとめてご紹介します。

また記事中では、犬の生涯費用についても解説していきます。

※投稿の画像は【写真】をご参照ください。

1. 【スロボジアの保護施設から移されてきた犬】人におびえ続けていたデクスターの日々

保護施設の小屋の奥で警戒するデクスター1/5

保護施設の小屋の奥で警戒するデクスター

出所:@adapostulsperanta7404

投稿によると、デクスターはルーマニア・スロボジアにある保護施設から、数か月前にAdăpostul Speranțaへ移されてきた犬の一頭だといいます。

人への強い恐怖を抱えており、担当のドッグトレーナーが近づこうとしても、一歩ごとに体を震わせて後ずさりしていたそうです。

以前どのような経験をしてきたのかは投稿では明らかにされていませんが、長年の苦しみのなかで築かれた人への不信感が、その様子から伝わってきます。

2. 【少しずつ人を信じ始めた犬】デクスターが見せた小さな一歩

トレーナーが差し出すごほうびに近づくデクスター2/5

トレーナーが差し出すごほうびに近づくデクスター

出所:@adapostulsperanta7404

投稿によると、担当のドッグトレーナーが「Mesagerii Speranței(希望の使者たち)」という取り組みの一環で何か月にもわたりデクスターと向き合い続けた結果、少しずつ変化が見られるようになったといいます。

以前は近づくことさえできなかったデクスターに対し、今ではそばに寄り添い、ごほうびを手渡せるようになったとのことです。

ただし投稿では、デクスターがすでに人への恐怖を完全に克服したとは伝えられていません。引き続き脱感作トレーニングを重ねながら、人への信頼を少しずつ取り戻していく途中の段階にあるといいます。

コメント欄では

  • 「早くよくなってね」
  • 「なんの罪もない小さな魂」

など、デクスターを気遣う声が寄せられていました。

――以上、海外のSNSで話題のワンちゃんでした。

3. 著者からの一言コメント

LIMO アニマル・ストーリー部
今回、デクスターの投稿をリサーチする中で印象に残ったのは、「以前は近づくことさえできなかった」というトレーナーの言葉でした。デクスターは目に見える大きなケガをしているわけではありませんが、長年のあいだに積み重なった人への恐怖という「見えない傷」を抱えており、その回復には時間と根気が欠かせないのだと実感させられました。断片的な動画だけを見ると「もう克服できたのでは」と感じてしまいそうになりますが、投稿ではデクスターがまだ訓練の途中にあり、完全に人を信頼できるようになったわけではないことも丁寧に伝えられています。

保護犬や保護猫を迎えることを考えている方には、こうした心の傷を抱えた個体もいることを知ったうえで、焦らず時間をかけて信頼関係を築いていく心構えを持ってほしいと思います。今日からできることとしては、初めて動物と接するときは決して無理に近づかず、相手のペースに合わせて距離を縮めていくことを意識してみてください。

この記事を通じて一番伝えたいのは、劇的な回復のドラマだけが動物保護の価値ではなく、小さな一歩を積み重ねる地道な過程そのものにも、大きな意味があるということです。デクスターがこれからも根気強いサポートに支えられながら、いつか心から安心できる毎日を送れるようになることを願っています。

4. 命を迎える覚悟のために。犬の生涯費用はどれくらい?

過酷な環境から救い出された犬たちの姿を見ると、命を預かることの重みを改めて感じます。実際に犬を迎える際には、平均寿命まで見据えた生涯費用を知っておくことも大切です。

2025年のデータでは、犬全体の生涯必要経費は平均「278万4190円」で、超小型犬は「300万2239円」と、体の大きさに関わらず高額になる傾向があります。

私はアナリストとして、金額は「総額」と「単位あたり」の両面で見る癖をつけてきましたが、犬の生涯費用もその視点で眺めると発見があります。ペットフード協会の令和7年(2025年)調査では、犬の生涯必要経費は平均278万4190円。大きさ別では超小型が300万2239円で最も高く、中型・大型(277万5565円)を上回っています。

(中略)

もう一つ大切なのは、費用が毎年一定ではないことです。記事も触れているとおり、初年度は用品やワクチン、高齢期は医療費と、支出には山があります。ですから総額の大きさに身構えるより、「年あたり約20万円を、毎月に均してコツコツ備える」と捉えるほうが現実的です。早めの積立や、必要に応じた保険の検討でこの山谷をならしておくと、長い時間を穏やかに過ごせるのではないでしょうか。

犬の生涯必要経費は約278万円、大きさ別では超小型犬が300万超と最高。平均寿命から算出した「一生分の費用」
犬の生涯必要経費は約278万円、大きさ別では超小型犬が300万超と最高。平均寿命から算出した「一生分の費用」

フード代や医療費、トリミング代などを含め、2023年から3年連続で上昇を続けています。最後まで責任を持って迎えるためにも、一度知っておいてもよいかもしれませんね。

5. 今読まれている【LIMO アニマル・ストーリー部のおすすめ記事】3選

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参考資料