このように孫に対する出費は意外と多いものです。内閣府が60歳以上の男女3,000人に対して行った『平成28年 高齢者の経済・生活環境に関する調査結果』によれば、19.8%が子や孫のための出費が「大きな割合を占める支出」と考えており、11.2%が「負担を感じている」と回答しています。

いくら孫が可愛くても、際限なく孫にお金を使って、大切な老後資金を食いつぶしてしまっては大変です。そのため、孫出費は余裕資金の範囲内に収められるよう、1年でいくら、というように予算を立てておきましょう。また、どんなに頼られても「これ以上は出せない」と意思表示することが必要な場合もあるかもしれません。

自分の年金やこれまでの蓄えに影響するほどお金を使ってしまい、それで後から子どもや孫を頼ることになっては本末転倒。景気良くお金をばらまくことは控えましょう。

おわりに

孫の成長は本当に嬉しいことですが、七五三だけではなく、毎年の誕生日や節句、学校進学など、お祝い金を渡す機会は多いもの。また、可愛い孫が喜ぶ姿をみると、もっと笑顔になってほしい、自分のことを好きになってほしいと、ついつい財布の紐が緩んでしまいますよね。

お金があればいくらでも使ってあげたいと思う人も多いでしょうが、現役を引退して限りあるお金の中でやりくりしなければいけない以上、しっかりコントロールすることが必要です。「孫が小さい時にお金を使いすぎて、お金がなくなってしまった」ということがないように気をつけてくださいね。

LIMO編集部