スマートフォン(スマホ)が普及した現代、どこに行くにも持ち歩いている方は多いですよね。スマホには振動によって通知を教えてくれる「バイブレーション機能」があります。着信音がならなくても通知がわかる便利な機能ですが、少し困ったことも。

それは、スマホが実際は振動していないのに、振動したと勘違いしてしまうかもしれないということ。これは「ファントムバイブレーション症候群」と呼ばれ、多くの人が経験したことがあるといいます。今回は、ファントムバイブレーション症候群についてまとめました。

ファントムバイブレーション症候群とは

バッグやポケットに入れているスマホが震えたと思い、確認してみてもなにも通知はなく、ただの勘違いだったという経験はありませんか?友人や職場からの連絡を待っているときなどは、とくに勘違いしやすいですよね。このようにスマホが振動していないにも関わらず、震えたと勘違いしてしまうことを「ファントムバイブレーション症候群」といいます。

たまに振動したと勘違いしてしまう程度であればさほど問題はないのですが、頻繁にスマホが振動したと感じると、なんだか落ち着きませんよね。頻繁にこの現象が起こる場合は、本人も気づかないうちにストレスや不安を感じている可能性があります。

ファントムバイブレーション症候群の原因とは

SNSへの依存

ファントムバイブレーション症候群の原因は、さまざまなことが考えられます。例えば、SNSが原因となっている場合もあるのです。SNSが発達した現代では利用している人も多く、たくさんの人と連絡を取りやすくなりました。

自身が更新した際にメッセージなどの反応を受け取ったとき、特定の誰かが更新したときなどに通知が届くように設定している人もいますよね。そうすると、「SNSを更新したから、もしかしたらメッセージがくるかも」「〇〇さんが更新するかもしれない」と思うことも。「メッセージがきたらすぐに返信したい」「誰かが更新したらすぐに反応したい」などの考えから、スマホが振動していないのに、震えたと錯覚してしまうこともあります。SNSでのつながりへの依存が高まるのに比例して、そういった錯覚が増えていく可能性も。

忙しい社会人にも多い

ファントムバイブレーション症候群は、SNSに依存しがちな人以外にも、忙しい毎日を送っている社会人にも起こりやすいものです。スマホが普及した現代、いつでも簡単に連絡ができるようになり便利にはなりましたよね。

しかし、いつ連絡がくるかわからないと思い、休日もスマホを手放せず、スマホが振動したと頻繁に勘違いするようになってしまうことも。せっかくの休日もゆっくり休めず、くるかもわからない連絡を待っているような状態が続くと、不安になってしまいますね。

働いている親にとっても気になるもの

保育園に子どもを預けて働いているお母さんやお父さんの元には、子どもが体調を崩してしまったときなどに連絡がきますよね。体が弱く、熱を出しやすい子どもの場合は保育園からの呼び出しが頻繁にあることも。

そうなると、働いていても「保育園からいつ連絡がくるかわからない」という不安がたまり、スマホを手放せなくなったりファントムバイブレーション症候群になってしまったりすることも考えられます。

スマホが普及した現代社会のデメリット