秋は株価暴落の季節?「ブラックマンデー」から32年、米株式暴落の歴史を振り返る

ブラックマンデーから32年、風化しつつある大暴落

今年もこの時期がやってきました。今日、10月19日は世界の金融史で絶対に忘れることができない重要な日です。今から32年前の1987年10月19日、米国NY市場で株価が空前絶後の暴落となりました。いわゆる「ブラックマンデー(Black Monday)」と呼ばれるこの日、たった1日における下落率▲22.6%は、今も破られていない“不滅の大記録”です。

1日の下落率が▲22.6%、今も破られていない不滅の大暴落

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若い世代の方々の中には、当時のことを知らない人も多いはずですから、まずは、改めて「ブラックマンデー」を振り返ってみましょう。

1987年10月19日、ごく普通の週末が終わり、ごく普通の週明けを迎えていました。信じられないかもしれませんが、何の怪しげな予兆もありませんでした。しかし、NY市場が開くと大量の売り注文が殺到し、全く値が付かない状況となります。そして、寄り付いた後も“売りが売りを呼ぶ”連鎖となり、史上最大の暴落を記録しました。

この日のNYダウの終値は、前週末比▲507.9ドル安の1,738.7ドル。下落率▲22.6%は、それまでの暴落記録を大幅に更新したのです。

ちなみに、現在までの1日におけるNYダウ下落率トップ5は以下の通りです(小数点第2位切り捨て、以下同)。

  • 第1位:1987年10月19日 ▲22.6%
  • 第2位:1929年10月28日 ▲13.4%
  • 第3位:1929年10月29日 ▲11.7%
  • 第4位:1931年10月  5日 ▲10.7%
  • 第5位:1929年11月  6日 ▲  9.9%

間接的な第2次世界大戦の発端とも言われている1929年の世界大恐慌は、10月に起きた一連の株価暴落から始まりました。実際、この歴代記録を見ても、1929年10月の株価暴落が凄まじかったことが分かりますが、ブラックマンデーはそれを遥かに上回る暴落でした。

投資家や証券会社・銀行など市場関係者はもちろん、一般の人々も大パニックに陥った歴史的な暗黒の日だったことは間違いありません。

「下落率」に比べて重要度の低い「下落幅」を見てみる

なお、ご参考までに、現在までの1日におけるNYダウ下落幅トップ10も掲載しておきましょう。カッコ内は下落率です。

  • 第1位:2018年 2月 5日 ▲1,175ドル(▲4.6%)
  • 第2位:2018年 2月 8日 ▲1,033ドル(▲4.1%)
  • 第3位:2018年10月10日    ▲832ドル(▲3.1%)
  • 第4位:2019年  8月14日    ▲800ドル(▲3.0%)
  • 第5位:2018年12月  4日    ▲799ドル(▲3.1%)
  • 第6位:2008年  9月29日    ▲778ドル(▲7.0%)
  • 第7位:2019年  8月  5日    ▲767ドル(▲2.9%)
  • 第8位:2008年10月15日  ▲733ドル(▲7.9%)
  • 第9位:2001年  9月17日  ▲685ドル(▲7.1%)
  • 第10位:2008年12月 1日 ▲680ドル(▲7.7%)

下落幅で議論するのはあまり意味がなく、当然、下落率で見るべきです。ただ、それでも、昨年から株価の大幅下落が目立ちます。また、11年前のリーマンショック時にも大きな下落幅と下落率が記録されたことが分かります。

ブラックマンデーで日本も空前の大パニックに

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国立大学卒業後、国内・外資系の金融機関にて23年勤務後に独立。証券アナリストなどの職務を経験し、ファイナンシャルプランナー関連等の金融系資格を多数保有。専門は株式投資、貴金属投資、年金、相続、不動産。