小銭を求める母親にとって、最強だったのは100均です。10月からの消費税増税で日用品は10%になったので1円単位のお釣りが期待できません。しかし、お菓子などの食品は8%なので、意識して食品を買えばお釣りが以前のように細かくなります。
筆者は小銭が必要になった時は100均を利用していたのですが、ここにもキャッシュレスの波が押し寄せています。最大手のダイソーが10月より、直営店でPayPayの導入を始めました。キャッシュレスと無縁だった100均にも変化が訪れているのです。
その一方で、セリアなど全国展開している他の100均では、イオン内などショッピングセンターにあるテナント型店舗ではクレジットカードやワオンの使用は可能ですが、キャッシュレス決済の本格的な導入はしていりません。
しかし、最大手のダイソーがキャッシュレス決済へと舵を切ったこともあり、他社が追随する可能性も否定できません。「100均は小銭を量産できるお店」ではなくなる日がやって来るかもしれないのです。
キャッシュレス決済を導入していないお店をリストアップ
小銭を取り巻く状況を考えると、積極的にキャッシュレス決済を導入していないお店を利用することも必要です。普段から利用しているお店の中で、現金支払いのお店をリストアップしてみると、駅近くの八百屋さんをすぐに思い出しました。
野菜が高騰している時でも、他のお店より安く買えるそのお店は、いつも幅広い年代の主婦が利用している人気店です。家から至近距離、というわけではありませんが、天気の良い日はなるべく散歩がてらに八百屋さんに足を運ぶようにしました。
そのかいあって、小銭は徐々にたまってきました。また、八百屋さんに行く回数が増えたこともあり、食卓に野菜料理が上がることが増えました。子供達からは不満の声が上がりますが、親としては栄養バランスが向上したのは嬉しく、思わぬ副産物でした。
小銭専用の袋を作って集金に備えよう
数年前なら朝飯前のことでしたが、今は意識しないと小銭が集まらない状態になってきています。小学校や園生活を送る時だけの話ではなく、子供が成長した中学校や高校でも部活動の集金があった際に小銭が必要になるケースも出てくるはずです。
現金支払いだけのお店を利用したり、銀行や郵便局の支店の近くを通った際はATMで小銭を出金するなど対策を講じることも必要かもしれません。
また、お財布以外に小銭の住処を作ってあげることも有効で、筆者も小銭専用の袋を作って集金に備えています。「週明けの月曜日までが期限だから」と子供から言われても、慌てることがありません。キャッシュレスはレジのやり取りを短縮させ、お金の管理も一元化しやすくなりますが、子供がいると小銭は無視できない存在です。日頃からコツコツと集めることをおすすめします。
中山 まち子