貯金に取り組もうと計画を立てたのに、目標が達成できなかった…という経験はありませんか?もしかすると、計画そのものに無理があったのかもしれません。

こんなときにも、さきほどのメリハリをつける方法が役に立ちます。家計の現状を配慮し、「メリハリ出費をしたら、これくらいは貯められるだろう」と思える金額を設定してみましょう。

また、節約生活に嫌気がさして挫折した方も、無駄な部分を抑えるだけなら貯金が長続きできるはず。「旅行のために頑張ろう」「あといくら貯めれば車が買える」と思えば、やる気もアップしますよ。

生活費がほとんど余らない生活を送っている人は、「月に1万円貯金する」といったハードルでもかまいません。ちょっと工夫するだけでクリアできそうなスモールステップを用意し、少しずつ次の段階へ挑戦してくださいね。

改善点を探すヒント

家計簿や毎日のレシートから無駄遣いを探してみたものの、それらしい項目が見つからなかった…という方もいるのではないでしょうか。改善点を探す際は、生活費だけでなく固定費にも目を通しておきましょう。

そこで、2019年5月に総務省統計局が発表した「家計調査報告(家計収支編) 平成30年(2018年)平均結果の概要」から、2人以上世帯かつ勤労者世帯の消費支出の平均的な割合をご紹介します。自分の家計状況と比較し、高すぎる項目がないかをチェックしてみてください。

食料…24.1%
交通・通信費…16.3%
教養・娯楽…9.5%
光熱・水道…6.9%
教育…6.1%
住居…5.8%
被服・はきもの…4.1%
保険医療…3.8%
家具・家事用品…3.6%
その他…19.8%

とくに割合が大きい「食料」や「交通・通信費」は、節約効果が発揮されやすい項目です。外食の回数やスマホの料金プランなどを見直し、費用を抑える手段を考えてみてくださいね。

まとめ

メリハリをつける方法を読んでみて、「このくらいなら実践できそう」と感じたのではないでしょうか。貯金が長続きすれば、やりくりに対する自信も大きくなってくるはず。趣味や習いごとの数を絞れば、「より濃い経験ができるようになった」「1つに集中できた」といったメリットまで得られるかもしれません。

経済的な理由で諦めていた理想が、メリハリへの取り組みによって叶うといいですね。

LIMO編集部