話が聞けない子供達の特徴に親が一方的に説教をしてしまう傾向が見られます。親の力で子供を抑え込もうとしているのかもしれません。そこに子供の言い分は通らないから子供は納得できない、ただ聞き流すだけになってしまいます。

昔このような子がいました。勉強嫌いで落ち着きがなく、思うような成績が取れていない男の子ですが、母親からは「男なんだから勉強してそれなりの高校に行って働かなければならない」と何度も言われていたそうです。現実はともかく「男なんだから」と頭ごなしに言われてやる気になれるでしょうか?

この男の子、母親と口論をしていて言い返すことができずにポロポロ涙を流すことも多かったようです。力ずくで子供を思い通りにしようとしている情景が想像できるのです。こうなってしまっては心のやりとりが成立しません。母親に子供の気持ちを受け取るゆとりがあればよかったのでしょうが。

年齢的なものもあり、子供が大人に言葉巧みに言い返すことはなかなかできません。この親子で気になったのは次の2点。1つ目は母親主導で強引にコントロールしていたこと。2つ目は子供の言い分に耳を傾けてこなかったこと。これらが長年の習慣になってしまっていたので、自分の意見を主張したり人の話を聞いたりすることができなくなっているように思いました。

まずは子供の言い分を聞く