シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は牛丼チェーン店「吉野家」他を運営する吉野家HD(9861)の、2019年9月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2019年10月に更新された吉野家HDの2019年9月の既存店売上高は、対前年同月比104.6%とプラス成長。内訳は客数100.2%、客単価104.3%でした。
また全店売上高も客数、客単価ともにプラスであり、107.3%のプラス成長となりました。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のこれまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は2月決算)。
既存店売上高は、今期に入り9月まで7カ月間プラス成長を維持しています。上期は3カ月の客数マイナス月がありましたが、客単価が全ての月でプラスであり、いずれの月も売上高はプラス成長を維持しました。
全店売上高も既存店同様、今期7カ月プラス成長が継続中です。売上高のみならず、客数と客単価も全ての月でプラスと、堅調な推移を見せています。
過去1年の株価動向はどうであったか
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は2018年から2,200円-2,300円でフタがされていた状態が続きましたが、9月後半から大きな伸びを見せ、10月には2,800円台に到達しました。また2001年より続いた2,400円台の天井もブレイクしており、これまでにない上昇の値動きを見せています。
業績に加え株価も9月に大きな上昇を見せ、順調に推移しています。株価がどこまで伸びるのか、また10月1日の消費税引き上げ後も堅調な業績を維持できるのかが注目されます。
参考資料:吉野家月次推移(2019年度)
LIMO編集部