自分のお腹から産まれ、まさに分身とも言える愛しい我が子。それだけに「この子が困ることがないように」と精一杯の愛情と手をかけて、日々の育児に勤しんでいるお母さん達が大勢いらっしゃいます。
ただ、子どもがやったことすべて、まるで自分のことのように責任を背負い込んでいませんか?子どもが何か悪いことをした時に、必要以上に自分を追い込んでいませんか?
子どものやったことに対する責任は、確かに親が負います。ですが、「子どもがやったこと=(イコール)自分のせい」と必要以上に捉えてしまい、お母さん自らの自己肯定感を下げてしまっているのではないでしょうか。
「自分は母親に向いていない」「こんなに頑張っているのに報われない」そんな風に考えて、自分自身に自信が持てず、その苛立ちや感情を我が子に向けてしまっては、子どもも自分を認めることができず大人になってしまいます。
このような状態こそ「自己肯定感の悪循環」と言えるのではないでしょうか。
断ち切りたい「自己肯定感の悪循環」
自己肯定感を育む子育てについては、さまざまな書籍やネットに取り上げられています。ですので、あえてここでは割愛させて頂きます。
だって今さら「まずは子どもの感情を受け入れよう、話を聞こう」「否定から入らない」なんて話、きっとこの記事に目を通している方なら、見飽きて(聞き飽きて)いると思います。
知っているけれど、それでも落ち込む…分かります。私も同じです。
自分の自己肯定感の低さから、我が子の人格形成に影響を及ぼしているなんて、本当は考えたくありません。考えたくありませんが、自己肯定感の悪循環が連鎖しているのであれば、それは母の代で断ち切りたいと思いませんか?
「頑張ってる」って胸を張って言えるように
「子どもを受け入れる」その前に、母である自分自身を受け入れてみませんか。
それがどんな方法があるのか、悩むことから前になかなか進めない人も多いと思います。私自身、なかなか難しいと感じています。
ちょっと気分が沈みがち、そんな時は、意識して目線を上げるようにしています。自分に自信がない、そんな時は自然と視線も下を向きがちです。
目線を上にあげるだけで、青い空が見えたりキレイな街路樹が目に入ったり。それだけで気持ちが少し楽になる気がします。
そして深呼吸をして、小さな声で「私、頑張ってるな」って呟いてみます。恥ずかしいので、自分だけに聞こえるような小さな声です。だって、これくらいで「頑張ってる」なんて、言って良いのかなって考えがどうしても消えないのです。
この恥ずかしさが消えて、いつか普通の声で「私、頑張ってる!」って胸を張って言える時、私は私を受け入れられるんじゃないかと思っています。
まずは小さな一歩から。アナタもアナタなりに、自分を好きになる努力を一緒にしてみませんか。
【参考】
「令和元年度 子供・若者白書(全体版)」内閣府
白藤 さつき