2. 夫婦2人分の標準的な年金額と比べてみる
1人で月30万円という水準がどれくらいのものか、夫婦2人分の標準的な年金額と並べてみましょう。LIMOの記事「【厚生年金】2026年6月支給分から「標準的な夫婦世帯」の年金額が4495円アップ!支給日に「60万円(月30万円)以上」」から要点を引用します。
夫婦2人分の標準的な年金額は月額23万7279円となりますが、実際には1人で月30万円以上を受け取る人もいます。
同じ記事には、厚生年金の平均月額も載っています。
- 〈全体〉平均年金月額:15万289円
- 〈男性〉平均年金月額:16万9967円
- 〈女性〉平均年金月額:11万1413円
- ※国民年金の金額を含みます。
受給額ごとの人数を、上端だけ抜き出します。
- 28万円以上~29万円未満:3万289人
- 29万円以上~30万円未満:1万5158人
- 30万円以上~:1万9283人
出所:LIMO「【厚生年金】2026年6月支給分から「標準的な夫婦世帯」の年金額が4495円アップ!支給日に「60万円(月30万円)以上」」
夫婦2人合わせた標準額が23万7279円ですから、1人で30万円というのは、標準的な夫婦世帯の合計を1人で上回るということです。0.12%という数字の意味が、ここではっきりします。
3. 自分の見込み額をどう確かめるか
分布のどこに入るかは、これまでの加入記録で決まります。「ねんきんネット」を使えば、現在までの加入実績にもとづく見込み額を確認できます。
50歳以上であれば、毎年の誕生月に届くねんきん定期便にも、60歳まで加入を続けた場合の見込み額が記載されています。
上位の層を目指すより、自分の見込み額を早めに知り、足りない分をどう補うかを考えるほうが現実的です。60歳以降も厚生年金に加入して働けば、その分は上乗せされます。
4. まとめにかえて
厚生年金で月30万円以上を受け取っている人は0.12%、1万9283人でした。20万円以上でも18.8%で、5人に1人には届きません。
24万円台を超えたあたりから、1階級上がるごとに人数はおおよそ半分ずつ減っていきます。保険料の計算に使う報酬に上限がある以上、厚生年金だけが青天井に増えることはないためです。
高額受給者の数字は参考程度にとどめ、自分の見込み額を確かめるところから始めましょう。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「厚生年金保険の保険料」
- LIMO「【厚生年金】2026年6月支給分から「標準的な夫婦世帯」の年金額が4495円アップ!支給日に「60万円(月30万円)以上」」
- LIMO「【2026年最新・年金早見表】厚生年金・国民年金はいくらもらえる?平均受給額一覧と手取りのリアル!社会保険料・税金が引かれる「天引き」まで徹底解説」
LIMO編集部社会保障解説班