2. 2026年度の年金額はいくらか
ここまで見てきたのは令和6年度の実績です。2026年度の年金額がどうなっているかも押さえておきましょう。LIMOの記事「【2026年最新】60歳~89歳の年金一覧表!年代別の平均受給額と「手取り・非課税世帯」のリアル!年金口座の「凍結リスク」とは?」から要点を引用します。
2026年度の年金額は、国民年金が前年度比1.9%増、厚生年金(報酬比例部分)が同2.0%増の増額改定となりました。国民年金(満額・1人分)は月額7万608円、厚生年金(モデル夫婦世帯・2人分)は月額23万7279円です。ただし「ねんきん定期便」などに記載された金額は税金や社会保険料が引かれる前の「額面」であるため、実際の手取り額はこれより少なくなります。
出所:LIMO「【2026年最新】60歳~89歳の年金一覧表!年代別の平均受給額と「手取り・非課税世帯」のリアル!年金口座の「凍結リスク」とは?」
国民年金の満額は月額7万608円です。64歳から65歳への段差が6万5961円だったことと並べると、増えた分の多くが基礎年金の上乗せであることがうかがえます。
3. 60歳代前半に受け取るかどうかの判断
繰上げ受給を選ぶと、繰り上げた月数に応じて減額された額が生涯続きます。取り消すこともできません。
一方、特別支給の老齢厚生年金は繰上げとは別の仕組みで、対象になる人が請求すれば受け取れます。受け取っても65歳からの年金が減ることはありません。生年月日によって対象かどうかが決まるため、ねんきん定期便で確認しておきたいところです。
自分がどちらに当てはまるのかは、「ねんきんネット」でも調べられます。60歳が近づいたら、一度見ておくと判断しやすくなります。
4. まとめにかえて
60歳代の平均年金月額は、厚生年金で64歳8万3901円から65歳14万9862円へ、6万5961円の段差がありました。国民年金でも64歳4万7896円から65歳6万1240円へ、1万3344円上がっています。
これは年金が急に増えるのではなく、65歳未満で受け取っている人が繰上げ受給者か特別支給の対象者に限られるためです。65歳から基礎年金が加わることで、水準が一段上がります。
年齢別の平均は、その年齢の人全体の姿ではありません。自分の見込み額はねんきん定期便やねんきんネットで確かめておきましょう。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「特別支給の老齢厚生年金」
- LIMO「【2026年最新】60歳~89歳の年金一覧表!年代別の平均受給額と「手取り・非課税世帯」のリアル!年金口座の「凍結リスク」とは?」
- LIMO「【2026年最新・年金早見表】厚生年金・国民年金はいくらもらえる?平均受給額一覧と手取りのリアル!社会保険料・税金が引かれる「天引き」まで徹底解説」
LIMO編集部年金解説班