3. 実家に入れるお金で、親の負担はどれくらい増える?食料と光熱・水道で、月約1万6000円が目安
家計調査の二人以上の世帯を、世帯人員別に見ると、家族が1人増えたときの親の負担の目安が分かります。2人世帯と3人世帯の月の支出を比べます。
- 【食料】2人世帯約7万9000円 → 3人世帯約9万2000円(約1万3000円の増加)
- 【光熱・水道】2人世帯約2万3000円 → 3人世帯約2万6000円(約2900円の増加)
- 【2費目の増加分】約1万6000円
この比較は、人数が違う別々の世帯どうしを比べたものです。一人増えた分を直接測った統計ではないため、あくまで目安です。
4. 実家に入れるお金は、親の負担と比べるとどれくらい?3万円は増加分の約1.9倍、5万円は約3.2倍
先ほどの親の負担の増加分(約1万6000円)と、実家に入れる額を比べると、次のとおりです。
- 【3万円を入れる】増加分の約1.9倍(約1万4000円の差)
- 【5万円を入れる】増加分の約3.2倍(約3万4000円の差)
入れる額が、親の増加分を上回る部分は、親の家計の余裕や、将来のための貯蓄になることもあります。入れた額の使い道は、親子で話し合っておくと安心です。
ただし、親が年金暮らしか、住宅ローンが残っているかなど、家庭の事情で必要な額は変わります。
5. 検証:入れる額は、手取りから「貯める額」を先に決めて考える
試算では、実家に3万円を入れても、一人暮らしより手元に月約5万5000円多く残りました。その差を何に使うかで、家計の見通しが変わります。
手取りから先に「貯める額」を決め、残りで入れる額を考えると、使い方が整理しやすくなります。
- 1つ目は、貯める額を先に決めることです。実家暮らしで浮いた分を、毎月の貯蓄に回す額を決めておきます。
- 2つ目は、親の負担の目安を知ることです。食料と光熱・水道で月約1万6000円という目安を、話し合いの材料にします。
- 3つ目は、将来の住まいの費用を見ておくことです。一人暮らしを始めると、住居だけで平均月約3万5000円かかります。
ただし、ここで示した金額は、家計調査の平均と、手取り20万円という前提を置いた目安にとどまります。
まずは、毎月の手取りと貯蓄額を書き出してみていただきたいところです。そのうえで、親と、入れる額と使い道を話してみてください。
6. まとめ
単身世帯・34歳以下の住居・食料・光熱・水道は、月約8万5000円です。手取り20万円で実家に3万円を入れると手元に約17万円、5万円を入れると約15万円が残ります。
親の負担の目安は、食料と光熱・水道で月約1万6000円です。入れる額は、家庭の事情に合わせて、親と話して決めてみましょう。
※本記事の試算は一定の前提に基づく概算です。支出は世帯や地域によって変わる場合があります。最新の情報は総務省統計局などでご確認ください。
参考資料
川勝 隆登